試験に出ない北大用語

ほくだい【北大】[場所]

IMG_0139北海道大学の一般的な略称。日常会話や報道で用いられる。
北海道大学の文書記号は海大(かいだい)であり、「北大(ほくだい)」は東北大学の文書記号となる。
「海大」表記を目にする機会は少ないが、大学の規程は「海大達第◯号」の表記になっている。
以下「北大」を「北海道大学」の意味で用いる。

じんぱ【ジンパ】

ジンギスカン・パーティの略(ジンギスカン・コンパとする説もある)。
ジンギスカンは羊肉の焼肉料理。
北海道での羊肉食は明治時代に綿羊の飼育が始まったことが起源とされる。
羊肉の入手が容易になったため道民にジンギスカンが広まり、太平洋戦争後に北大でジンパとして定着した。
現在でも北大の研究室・サークルが親睦を目的として春~夏にかけて開催することが多い。

狭義では北大関係者が行うものを指す。一般に札幌市民が市内で行うものは「ジンパ」ではなく「ジンギスカン」と呼ばれる。また、北大関係者以外が北大構内でジンギスカンを行うことは禁止されている。
ジンパはかつて中央ローンや大野池でも開催されていたが、1990年代から火気使用禁止が明示されるようになったため農学部ローン・理学部ローンの実施が主になった。

2006年5月からは理学部ローンに「レクレーションエリア」が設定され、専用の炭捨て場が作られるなど当局が理解を示していた。
2013年2月には北大の施設・環境計画室よりレクレーションエリアの廃止が通達された。適用は4月からとされており、構内でのジンパに支障をきたすことが懸念されていた。

大学の発表を受けて学内有志による「北大ジンパ問題対策委員会(ジン対)」が立ち上げられ、その成果として2014年5月から共用レクレーションエリアでのジンパが認められるようになった。
利用は届出制であり、平日昼間などは利用できない、参加者の半数以上が学内者であることなどの制限が設けられた。

ろーん【ローン】

DSCF0392芝生(lawn)のこと。中央ローン・農学部ローン・理学部ローンのように接頭辞を付けて用いる。
お金を借りる”loan”ではない。

くらかん【クラ館】[場所]

クラーク会館の略称。昭和35年竣工。生協食堂や集会室があり学生の使用頻度は高い。

さかん【サ館】[参考][場所]

サークル会館の略称。昭和56年竣工。学内唯一のサークル専用棟。
北大の北西端にあり、どこから行くにも不便。
1970年代までのサークル会館は現在の学術交流会館の位置(正門横)にあった。
「学園紛争時のトラブルに当局が手を焼いたため本部からもっとも遠いところに移転させられた」というのが通説。
古いサークル会館と区別するため新サ館(しんさかん)と呼ばれた時期もある(竣工~平成初期)。

ほけかん【保健管】

北大内に存在していた「保健管理センター」の略称。「風邪なら、ホケカンで薬もらえばいいっしょ」「健康診断でホケカン行ってくる」の様に用いる。
漫画「動物のお医者さん」で菱沼さんが採血の後に流血しながら歩くシーンに登場している。
2010年4月に事務局裏から教養(旧はるにれ食堂)に移転し、名称が「保健センター」になったため死語と化しつつある。

けいてき【恵迪】[現恵迪寮の場所]

北大構内にある学生寮、恵迪寮(けいてきりょう)の意。現在使用されている建物は昭和56年に竣工した3代目である。
明治40年(1907)の初代恵迪寮から100年以上の伝統を誇る北大の象徴的存在。寮歌「都ぞ弥生」は校歌「永遠の幸」よりも広く歌われている。
学生による自治を行っており、数々の伝統行事(奇妙な風習)が今も残る。
初代恵迪寮は北海道開拓の村に移築されており、建物の中を見学することができる。

めんすと【メンスト】

IMG_0062メインストリートの略。北大構内を南北に貫く約1Kmの直線道路。夜はジョギングする人が多い。

2020年東京オリンピックではマラソンコースとして使用された(2021年8月7日〜8日)。これに先立ち2020年4月〜5月にかけてメンスト舗装の全面張り替え工事が行われた。

もでるばーん【モデルバーン】[場所]

IMG_0055北大構内の模範的畜舎“Model Barn”の跡地。国の重要文化財、北海道遺産にも登録されている。見学無料。

すとーむ【ストーム】

IMG_0180北大の伝統的な踊り。数名で肩を組み円陣のまま回転する。まれに遠心力で足が浮く者がいる。
現在も寮歌祭や北大祭で見られる。
語源は”Storm“(嵐)であり、北大に限らず旧制高等学校や大学予科などの学生寮で学生が行っていた蛮行を指す。

ないとはいく【ナイトハイク】[場所]

DSCF0162藻岩山ナイトハイクの意。5月31日深夜に藻岩山(標高531m)に登り日の出を見る行事。
深夜で交通機関は使えないため北大から徒歩で登山口まで移動(約5km)した後に山頂まで歩く。学祭のプレ企画としてのナイトハイクは1990年代に消滅し、現在はサークル単位でのナイトハイクが散見される。
なお、北海道教育大学の寮生も同様なナイトハイクを行っており、日の出に合わせて一人ずつ抱負を叫ぶ「太陽さんコール」は現在も続いている。

じゅーじゃん【ジューじゃん】

ジュース・じゃんけんの略。複数名でじゃんけんを行い、負け残った1名が全員分のジュースを買うというリスキーな遊び。

うめじゃん【梅ジャン】

かつて「鮨の正本」において提供されていた裏メニュー「梅ジャンボ」の略。シャリの分量がオニギリ並に多い。
梅ジャンはなくなっても「鮨の正元」は絶賛営業中です。
(2016/3/2追記)
残念ながら2006年に閉店されたとのことです。

えすえす【SS】

札幌酒精工業が発売する焼酎「サッポロソフト」の略称。4L、25Lという大容量があり安いことから、主に体育会系の飲み会で愛飲される。

じかん【時館】

北大近くにあるカレー専門店「自由人舎 時館」。激辛カレーと3kgカレーが名物。
長らく北16条西4丁目で営業していたが、北大通りの拡張に従って1999年に北18条西7丁目に移転した。
建物の老朽化による解体で2021年12月に一旦閉店。2022年7月に移転先の北19条西6丁目に「CAFE de JIKAN」として再オープンした。

あいはつがるかいきょうをこえない【愛は津軽海峡を越えない】

就職や進学を期にカップルが北海道内と本州に分かれて住むと破局するという都市伝説。
本州同士や北海道内同士の遠距離恋愛と比べて破局率がはるかに高いとされる。
カップルに学年差がある場合、先に就職した方が「落ち着いたら迎えにくる」と宣言しながら破局に至り、大学に残った方の就職活動に影響を与える等の深刻な例もある。
21世紀初頭から普及した格安航空やインターネットよって破局率は低下しつつあるらしい。

くらーくぞうはどこですか【クラーク像はどこですか】[場所]

DSC_0226クラーク博士の全身像が北大構内にあると勘違いした観光客によって放たれる困った質問。
北大構内にある胸像を示された観光客が「それじゃなくて、こういうやつ」とクラーク博士のポーズをとるのが定番。
クラーク博士の全身像は札幌市豊平区の「さっぽろ羊ケ丘展望台」(有料施設)に設置されている。なお、北大から羊ケ丘はバスや地下鉄で1時間近くかかる。

これはぽぷらなみきですか【これはポプラ並木ですか】[場所]

DSCF0014北大構内には観光ポプラのほかに幾つかの「ポプラの並木」が存在する。かつて中央食堂横に存在したポプラの並木は、観光ポプラへの途上にあったため多くの観光客を惑わせた。
中央食堂横ポプラを目にした観光客が「写真と違う」と不安になって、このように質問することが多かった。
これに対し学生が「確かにポプラで並木ですが、あなたの目指しているポプラ並木とは違います」と、正確だが要領を得ない回答をして観光客をさらに混乱させる。

がっかりめいしょ【がっかり名所】[場所]

IMG_2225札幌市時計台の不名誉な称号。沖縄の守礼門、高知のはりまや橋と共に日本三大がっかり名所に数えられる。
しかし、観光客の落胆は観光パンフレットと印象が異なることが大きな原因であろう。施設内の展示は見ごたえがあり、札幌の象徴的存在として十分に役目を果たしている事を強く主張しておきたい。
札幌時計台が北海道大学(当時は札幌農学校)の施設であったことを知らない市民は多い。


このページに記載した内容は個人の調査に基づいています。
正確な表現となるように心がけていますが、間違い等ありましたらご容赦ください。

2013年2月28日