2002年 ニセコ神仙沼

2002年7月13日(土)


 「神仙沼」はニセコアンヌプリから車で20分ほどの距離にある。小高い山に囲まれた数百メートル四方の平らな空間は湿原としては小規模なものであるが、アクセスの良さから人気のスポットとなっている。木道や標識が整備され1時間ほどで見て回れる親切なレイアウトは、神秘的な空間を求めてきた人には戸惑うかもしれないが、小宇宙のような湿原の様子に、そんな些細な事はすぐに気にならなくなってしまう。

 「神仙沼」命名の由来(現地案内版より)
 昭和3年10月7日、日本ボーイスカウトの生みの親である下田豊松氏一行が、ニセコ山系に青少年の心身修養訓練道場の候補地を求め、その踏査中に発見されたものであります。
 独特の青色した静寂の湖面には、湿原性アカエゾ松が逆さにうつり、岸辺には名も知らぬみずくさが祭り、まさに別世界へ来たような景観とそのあまりにも神秘的な雰囲気にのまれ「皆が神、仙人の住みたまう所」との印象を受けたことから、下田氏等により神仙沼と命名されたものであります。