Day1 2009年9月4日(金)
■遠くへ行きたい

 6回目の旭岳。この前来たばかりのような気がしていましたが、前回から5年も経っている。年を取ると時間が(以下略)。
 最近さすがに外出が多すぎて、お正月から殆ど毎週末出かけています。京都旅行3回、東京2回、海外1回、スキーに自転車旅行に登山と、完全にオーバーワーク状態。理由はたぶん iPhone。
 ソフトバンクの孫社長が「今までiPhoneなしによく生きてきたな」と語ったそうですが、全く同感です。GPSによる現在位置の把握とルートの記録、時刻表・料金表の検索、ホテル・飛行機の予約変更、天気予報、音楽に映画に電話と、これ一台で何でも出来てしまう。
 これまでも「旅に出たい」というモチベーションはあったものの「天気、ホテル予約、ルート検索」という面倒に撃沈していました。どこにいても「情報」が手に入るのは、文字通り世界が広がった感じがします。

■大脱走

IMG_0944.jpg x x  とは言っても、日曜はゆっくり休みたい。そこで、金曜夜に出発して土曜に登山/自転車、日曜は休むというコースがいいみたい。
 今回は金曜の17:00に強制終業して、17:30札幌発網走行きオホーツク7号乗車に乗車したのでした。
 19:51JR上川着。20:00バス上川発。20:30層雲峡温泉到着です。わずか3時間で北海道の真ん中の秘境(っぽい)温泉に着いてしまうとは、札幌のロケーションの良さと公共交通機関の正確さに感謝です。

Day2 2009年9月5日(土)
■秋の訪れ

IMG_0948.jpg x x x  今回選んだのは層雲峡の銀泉台から、北海道最高峰の旭岳まで縦走する約15Kmの日帰りコース。1日の移動距離としてはちょっと長いけど、アップダウンが少ないから大丈夫なはず。
 6:00層雲峡温泉バス発、6:45銀泉台到着。入山届を書いて6:50登山開始です。
 銀泉台は日本一早く紅葉が見られるところとして有名です。9月上旬だというのに、もう色付いていました。

 登山開始1時間でコマクサ平に到着。坂を登りきった先に見事な天上の平原が広がっています。青空に紅葉に残雪と、季節感を見失ってしまうほど素晴らしい光景です。

IMG_0976_stitch.jpg x
■ある日、森の中

IMG_0985.jpg x x x x  登りがキツいのは赤岳まで。比高600mほどですが、岩場に雪渓と、意外と体力を使います。赤岳から先はなだらかな道が続く・・・のですが、残念ながら天候が崩れてきてしまいました。あたり一面が霧に覆われて視界が50mぐらいしか無い。本当なら白雲岳とか高根が原が見えたはずなのに・・・
 しばらく歩くと白雲分岐に到着。白雲の避難小屋でも見てこようかと思っていたら、コワい看板が立っていました。白雲までの道に人を怖がらない親子連れのクマが出没するとの事。小雨が降ってきたので足音は聞こえないし、霧のせいで視界も悪い。クマさんとコンニチワしてしまう確率が高いシチュエーションです。
 仕方ないので白雲は諦めて北海岳へ向かいます。そちらは火山の影響で草が殆ど生えておらず、エサが無いのでクマの心配はありません。

■地図に載った男

IMG_0996.jpg x x x  北海岳からは御鉢平が一望できるはずなのですが、こちらも霧。前回、黒岳から縦走した時も御鉢平に着いた途端の曇天でした。また来ないと・・・
 北海岳の次は間宮岳。言わずと知れた間宮林蔵にちなんだ名前です。樺太(サハリン)を探検して島であることを確認した人物。世界地図にも載っている「間宮海峡」の発見者ですね。
 ここから旭岳山頂までは1時間。でも今日は予定より早く進み過ぎています。せっかくだから中岳分岐まで往復して見ることにしました。
 前回の縦走は黒岳→北鎮分岐→中岳分岐→裾合平→旭岳ロープウェーというルートでした。地図はこんな感じ。 いつか御鉢平一周するとして、なんとなく間宮岳-中岳分岐が最後まで残りそうな気がしたのです。
 距離は1Kmほど。坂なので行き15分帰り25分ほど。ちょうどいい時間調整でした。

■北海道の屋根

IMG_1002.jpg x x x x x  いよいよ北海道最高峰・旭岳山頂(2291m)を目指します。数年前までは2290mだったのですが、再測量の結果2008年に2291mという事になってしまいました。標識は2290mのままですね。
 比高にして200mの登りだけど、これがかなり大変。硬い斜面の上に細かい石と砂がびっしりで、気を抜くとスキー場のようにズルズル下ってしまいます。山頂は目の前なのに30分も斜面で悪戦苦闘してしまいました。
 旭岳山頂はこれで3回目。素晴らしい展望が広がっているはずなのに、一度も晴天に巡り合いません。これはもう一回来いという事ですよね。
 例によってエイリアン人形で記念撮影。

 下りも岩が多くて大変だけど、難なく1時間で到着。昔は2時間ぐらいかかった気がするけど、その時はグループだったからかな。ロープウェー基地13:40着。下山は14:05。

■Get back

IMG_1023.jpg x  バスまで3時間あるので、とりあえず温泉。徒歩15分の勇駒荘に向かいます。ちょっと遠いのが難点だけど、以前入った露天風呂の豪華さが忘れられません。
 今回行ってみると、温泉専用に新しい建物が一棟作られていました。新しい方は600円。古い方は1500円で入れるのだとか。せっかくだから新しい方にトライ。
 露天風呂の景色がちょっとアレだけど、湯船は広いし作りもしっかりしていて寛げる。この値段でこの設備が使えてしまうのはお得感。

 17:30旭岳温泉バス発-18:40JR旭川駅着。19:00旭川発-20:20JR札幌駅着と、無事に予定を消化したのでした。
 このまま帰ってもいいけど、今日から映画「BALLAD 名もなき恋のうた」が公開です。明日になったら筋肉痛で動けないし、週明けはいつ来られるか分からないので、家に帰らずに映画を見ることにしてしまいました。
 iPhoneで上映スケジュールが随時確認できるようになったので、ちょっとした合間に予定を入れる事が出来てしまう。忙しくなるはずですね。


■Data
項目 金額 備考
札幌ー上川往復 6400 Sきっぷ購入
上川→層雲峡 800 バス
宿泊 8150 ホテルノーザンロッジ
層雲峡→銀泉台 800 バス
旭岳温泉→JR旭川駅 1320 バス
旭川→札幌 - 往復券
計:17470円