月の欠け方の違い

欠け方の違い

「普段の月の欠け方(朔望)と月食は何か違うのか?」という質問を受けることがあります。
「月は約30日周期で満ち欠けしているが、月食というのはそれを2時間に短縮しているだけなのか?」という事のようです。
結論から言うと「月の満ち欠けと、月食の欠け方は違います」。

朔望による満ち欠け

月の満ち欠けは、地球と月の位置関係で起こります。
この欠け方の特徴は「弧の両端を結ぶと月の中心を通る」ことです。
弧が極端に張り出した月が描かれることがありますが、朔望でこのようになることはありません。
Figure4.jpg

月食の欠け方

月食は月面に地球の影が落ちる現象です。つまり、月食のときの明暗境界線は地球の輪郭なのです。
この欠け方の特徴は「欠けた弧の形が一定である」ことです。(地球から見た場合)
Figure5.jpg

欠け方の比較

朔望による欠け方(上)と、月食のときの欠け方(下)の比較図です。
欠け方に違いがあることが分かるでしょうか?
MoonPhase.jpg
両者のアニメーションが下図です。
anim_lunarphase.gif



2014年10月8日