QuickTime X
WWDC最終日。長い5日間でした。午前中は "Core Image" と "Color Management"のセッションに参加。昼休みに "Color Sync lab"に行ってみました。
カラーマネージメントといっても殆どの人は「???」だと思いますが、色を正しく表現するためには避けて通れない技術です。
Mac は Win と比べてカラーマネージメントがしっかりしているんだけど、純正APIであるはずの QuickTime だけはちょっと挙動がおかしいのです。
意を決して英語で質問してみたのですが、マイナーなジャンルの話なのでなかなか伝わりません(英語力のことは置いといても)。そのうちジーニアスの人が「ひょっとして日本の方ですか?」と聞いてきました。パッと見外国人ぽい風貌の人でしたが、何のことはない日本人同士で英語で話していたのでした。
問題点を何とか伝えきると「確かに仕様に齟齬がありますね」という話。QuickTime の Discussion Board で指摘しておいてくださいね、と言われてしまいました。えーっと、僕が英語で書くって話ですか・・・
どっちにしても、もうちょっと英語力をつけないといけませんね〜
お上りさん
午後のセッションは専門外なのでパス。こうしてWWDCで予定していた全スケジュールを消化したのでした。名残惜しいので会場外でセルフ記念撮影。
花のサンフランシスコ
午後いっぱい自由時間なので、フィッシャーマンズワーフに寄ってみることにします。WWDC会場のあるダウンタウン側は東京で言うと品川のような雰囲気。一方フィッシャーマンズワーフは観光中心でお台場のような雰囲気の場所です。
まずはサンフランシスコ名物のケーブルカーに並びます。会場近くが始発駅になっているのはいいんだけど、1台あたりのキャパが少ないから列が進みません。50mほど進むのに1時間近くかかってしまいました。
しかし、200mほど離れた隣の駅からは全く並ばずに人が乗ってきます。椅子には座れないけど、待たされるよりはひと駅歩いた方が良かったなと、何時役に立つか分からない小技をメモするのでした。
この路面電車、日本の法律だと絶対に認可されないだろうというほど危険に満ちています。
電車には壁がなくて、左右どこからでも乗車出来てしまう。更に、座席の外側には立ち乗り用のステップとポールが付いていて、満席の時はそこに掴まる仕様。落ちたらどうするんだろう?
ケーブルカーがすれ違うとき、幅は1mちょっとしかありません、観光客は喜んでハイタッチしてるけど怖くないんでしょうかね。
20分ほどの乗車で、ようやく終点のフィッシャーマンズワーフに到着したのでした。
自転車を借りる
ここからレンタサイクルで市内見物。どこで借りられるのかな? と見回すと、駅の真横でレンタルしてました、これは便利。
マウンテンバイクを借りると、「使い方は分かるか?」「ヘルメットは要るか」「保険に入るか?」とやけに親切。こちらが日本人と分かると「トヨタの車に乗ってる。サイコーだぜ」みたいな事まで話しかけてきます。
ところが書類にサインをして、いざ出発となると、急にクレジットカードの提示を求められてしまいました。
「現金で払う」と伝えてあるのに何故カードが居るのか? 一瞬身構えてしまいました。よくよく聞くと、自転車の保証金という事だそうです。一旦カード番号をコピーして、無事に帰ってきたらその紙を破棄する。もし自転車を返却せずに逃げたら(笑)、カードから支払い手続きをするという話でした。なるほど。
NHKのビジネス英語みたいな会話を追えて、こんどこそ本当に出発。まずは「アルカトラズ島」です。
映画「アルカトラズからの脱出」や「X−MEN3」に登場する監獄島。禁酒法時代のアル・カポネも収監されていたという有名どころ。
現地には船で行くしか無くて、今回は時間がなかったので対岸からの見物。港に突き出した防波堤から結構大きく見えます。思ったほど「絶海の孤島」ではなくて、泳いだら何とかなるかな? という気がしなくもありません。ただ、水温が低くて流れが速いので、泳いで逃げるのは無理との事。
セグウェイ
岬から引き返そうとすると、前方からセグウェイに乗った集団がやってきました。ガイドさんらしいのが一人と、観光客っぽいのが10名ほど。どうやらガイドツアーのようです。
お値段はそれなりだけど、これは面白そう。SFは起伏があるし、見所が点在しているので徒歩だとちょっと辛い。かといってバスで移動するのも大げさ。
日本の観光地もセグウェイ特区を作ればペイすると思うんだけどなあ。2回しか乗った事無いけどセグウェイ大好き。
GGB
ここからは湾岸沿いの直線道。自転車道も整備されているので走りやすくて楽しい。
先日はGGB(ゴールデン・ゲート・ブリッジ)への入り口がどうしても見つからなかったのですが、今日もらった自転車用の地図は分かりやすくてすぐ見つかりました。
GGBは1937年に完成。昭和12年にこんな巨大構造物を作るんだから、アメリカの国力恐るべし。全長2737m、水面から約75m。
橋には歩道が併設されていて、徒歩でも自転車でも対岸まで渡ることができます。途中にある主脚が展望台のようにせり出しているので、そこで引き返す観光客が多いみたい。
それにしても手すりが低過ぎ。胸の高さぐらいしかありません。自転車だとさらに低く感じて、海面を見ると目が眩みそう。渡りきるまでは自転車でも10分以上かかります。風は強いし、万人におススメとは言い難いかも。
艦隊の誓い
対岸からはSF湾と市内が一望で夜景も楽しめそう。さて帰るかと思うと、近くに小高い丘がありました。自転車で登っている人も見えるし、地図によると展望台があるみたい。
登り100mほどなので寄り道してみました。
丘の端まで行くと、これは絶景! SF市内を背景にGGBが一望できます。観光パンフレットで良く見る構図です。
対岸の住宅地は「スター・トレック」シリーズで宇宙艦隊アカデミーがあるとされる場所です。物語の中では300年後にカークやピカードがここで学ぶことになってます。
映画「故郷への長い道」でバード・オブ・プレイがくぐったり、TV「スタートレック・ボイジャー」でヴォイジャー号が凱旋したり。ファンにはシビれる光景が広がっていました。
帰りもビクビクしながらGGBを通過。全部で3時間のサイクリングを無事に終えたのでした。
カーチェイス
帰りはケーブルカーを使わずに歩いてみました。SF市内は登山してるような急勾配。しかも、道が勾配方向と等高線方向に直交しています。
もし勾配方向にしか道がないなら、一定の角度で道を作れば済んでしまいます。しかし、等高線方向の道は水平に作らないとヒドイ事になってしまいます。
その結果、SF市内の道路は100mの下りと5mほどの水平が連続するという、世にも不思議な構造になってしまったのです。
映画のカーチェイスなどで道路から車がジャンプするシーンがありますが、ここを走ればジャンプするのも無理はありません。
壁のように見える坂をエッチラオッチラと登り、ジェットコースターのように見える下りをダラダラと下り、30分ほどでようやくホテルに帰りついたのでした。
ウルヴァリン
夜は映画「X-MEN」鑑賞。日本公開は9月とのことで、3カ月も早く見られてお得です。アクション映画なので英語でつまずいても問題なし。
映画の後はジムで一汗流して、SF最後の夜は更けて行くのでした。