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Day 6

6月18日「9と4分の3番線」

 ロンドン最終日。空港へは18:00までに行けばいいので丸一日遊べます。
001  まずはキングス・クロス駅へ。言わずと知れた「9と4分の3番線」があるところです。
 BRは切符を買わなくてもホームまで行けるのがありがたい。メインゲートから奥へと進むとすぐに "Platform 9 3/4" の看板が見つかりました。以前はちゃんと9番線と10番線の間にあったそうですが、記念撮影をする人が多くてジャマだったらしく、元の位置から10mほど離れたところに移されています。
002  記念撮影してふと時計を見ると、ちょうど9時34分。 あわてて9番線のホームに行き、デジタル時計が「9:34」を指しているところを撮影しました。本編にそんなネタは無いんだけど、9と3/4番線で9:34というのが面白いかも。
 映画の中では<9番線><ホーム><10番線>のなのですが、実物は<ホーム><9番線><10番線><ホーム>となっているので、人は通れません。これについてローリング女史は、モデルにしたのは別の駅だったからというコメントを発表しているようです。
003  続いて、映画の中でハリーが「ホグワーツ特急」のチケットをもらった場所へ。ちょっと離れているけど、ホームをまたぐようにかかっている高架なのですぐに分かります。ここからはイギリスで一番大きいというホームのアーチが見えて絶好の撮影ポイント。
 ただ、あまりに絶好すぎるのか、人の背の高さまでブラインドが貼ってあり、写真が取れるのは階段部分からだけでした。それでも、映画と殆ど同じアングルで見られるのがうれしい。
 キングス・クロスは大きな駅なので本屋さんも併設されていて、もちろんハリー・ポッターのペーパーバックも置いています。当たり前だけど、日本の洋書店で買ったのとまったく同じ装丁です。
 いわゆるご当地モノになるのですが、特別なフライヤーなどはなく、他の本とまったく同じ扱い。ページをめくってキングス・クロスの章を立ち読み。自分が今いる場所が小説に登場しているのは、ちょっと変な感じでした。


「トラファルガー広場」

004  その後はバスで「トラファルガー広場」へ。ワールドカップや大晦日の日にロンドン中から人が集まるという場所だけあって、たしかに広い。中央のモニュメントは高さ2mほどの段差があって階段も無いので、人が登るようにはなっていないようです。ところが、この段の上が眺めが良くて腰も掛けられるので、皆がよじ上ってます。僕も真似して登ってライオン像と記念撮影。このライオン、三越デパートのライオン像のモデルになったものだそうです。
005  トラファルガー広場のすぐ南には「シャーロック・ホームズ・パブ」があります。こちらは聖典内の「バスカビル家の犬」にも登場した由緒正しいものだとか。中に入るとロンドン市民は昼間からビールを飲んでます。店内ではホームズのビデオが上映されていたり、事件の資料が展示されていたりと本格的。ビールとつまみを頼んで30分ほど滞在しました。
 滞在時間も残り少なくなってきたのでロンドン三越までお土産を見に行く。ここは日本人店員が居て、もちろん日本語が通じるという便利なところ。イギリスには日本人観光客はそれほど多くないのですが、さすがにここは日本人だらけ。久々に言葉が通じる安心感はあるけど、ロンドン気分は吹っ飛びます。
 三越の本屋さんには日本の書籍がずらり。今週発売の週刊誌がもう並んでいたのは驚きです。値段は倍ぐらいしたけど。
 これで滞在中のスケジュールは全て消化。パディントン駅からヒースロー・エクスプレスに乗ってロンドンに別れを告げたのでした。


Day 7

6月19日「帰国」

 帰りの飛行機はずっと寝ていたので、あっという間に成田着。千歳行きに乗り換えて午後9時に無事帰宅。

 英国を回って思ったのは、地方色が豊かなんだなという事。
 ロンドン市内はインド系の人がたくさん居たんだけど、ウェールズには皆無。ウェールズ・ロンドンなんて東京・京都ぐらいしか離れてないのに、使ってる言語まで違うのは驚きでした。さすがは「連合王国」。
 夜の街が綺麗なのも感心しました。アルコールの販売時間制限が効いているのでしょうか。
 店員さんは基本的に笑顔を見せないようですが、チップを渡すと笑顔で迎えてくれます。コンビニで鉛筆一本買っても満面の笑顔で挨拶される日本よりも自然で良いかも知れない。
 他に感心したのは、どこも看板が少ない事。ピカデリー・サーカス付近ではコカコーラのオーロラビジョンがあったりしましたが、その他では看板そのものが殆ど見つからない。どんな田舎に行っても看板が目立つ日本とは大違いでした。
 英国の建物はどれも伝統があって、新しいものを建てるときでも周囲との調和に気を配っていること。繁華街の真ん中でも、伝統的な建築が壊されずに残っているのが素晴らしい。まあ、住んでいる人からすれば、いつまでも古い設備を我慢しなくてはならないというマイナス面もあるのかもしれませんが。
 英国はアパートを見つけるのが大変そうだけど、気候は札幌と似ていて良いところ。消費税がもの凄く高い(17.5%)のを我慢すれば、住んでみてもいいかな(そんな予定は無いのですが)と思ってしまうほど気に入りました。

 
(旅行記おわり)

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