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スカイツリーの謎

スカイツリーの入場券が取れました。
かなり混雑しているという話を聞いていたので「半年先まで売切れ、みたいな感じかな?」と思っていたら、東京に行く日にちょうど空きがありました。
さて、いざ取ろうとしたら、む、難しすぎる・・・

スカイツリーのウェブサイトから「ネット予約についてはこちら」をクリックすると、そこは条件分岐の嵐。
「入場日は7月10日以前か?」「個人か団体か?」という分岐がダラダラと1ページに書かれていて、「自分が何に該当するのか、全部読まないとわからない」という素敵仕様です。これ考えたヒトは、「自販機のボタンを100回連打しないと購入できない刑」でいいと思うよ。

苦労して全文を理解し、「Webチケット」をクリックすると、今度はチケットぴあが管理する別のページに飛ばされます。そこでも微妙に異なる文言の条件分岐が・・・。まあ、内容は同じなんでしょうけど「同じ」かどうかは全文読まないと分からないよね。
これ作ったヒトは「新明解国語辞典の第3版と第4版の違いを手で書き出す刑」にしてほしい。

更に、チケット購入にはスカイツリー用のアカウントを作る必要があります。殆どの人は一生に一回しか行かないだろうに、なんでわざわざアカウント作る必要があるんだろう・・・

文句を言っても仕方ないので、アカウントを作成してクレジットで決済。すぐに予約完了メールが送られてきました。この辺の素早さは、さすがネットという感じですね。
ちなみに紙のチケットは当日まで発券できません。指定された時間内(猶予はたったの30分間)に券売機に並び、購入時に使ったクレカを差し込むとチケットが発券されるという仕組みです。

面倒くさいのは確かですが、転売防止で仕方なかったんだろうなと同情はします。
発券にはクレカが必要としたことで、ネットでの転売は殆ど防止できます。逆にオークションでスカイツリー入場券が売っていたら、まず間違いなく詐欺ですのでお気を付けください。
また、発券をわずか30分に絞っているので、現地で大量発券して転売というのも難しいでしょう。
過去の転売の手口をよく調べて対策してあるなと思います。

予約完了して一息ついたあとに最大の謎が待っていました。スカイツリーのページを見ると「発券にはクレカと購入時メールの2点が必要」という不思議な文言が書かれています。
チケット発行で「クレカ、または購入時メール」という話は聞きますが、「クレカ、かつ購入時メール」というのは聞いたことがありません。
クレジットカードの持参者が購入者であることを疑う理由はないのですから、カード以外が必要というのは不思議です。しかも、要求するものが「メールを印刷したもの、またはメール」と非常に緩い(いくらでも偽装できる)ものになっています。
一体なぜ、こんなアンバランスなルールになっているのでしょうか?

ここから先は想像ですが、「券売機のシステム上は指定時間外でもチケットが受け取れてしまう」のではないでしょうか。
「メールまたはメールのコピーを持参」などとアバウトな条件判定は人間の係員がいないと対応できないので、券売機の前では「人の目でメールを確認して、指定時間内の人だけに券売機を操作させる」というチェック体制が取られているのだろうと想像します。
もし仮に「指定時間以外の発券は一切不可能」というシステムにしてしまったら、天候などのトラブルで入場時間が乱れた時に対応ができなくなってしまいますからね。

そんなわけで、「メールで入場時間を確認」という緩いチェックをすり抜ければ、指定された時間外に券を受け取ることも可能なのかもしれません。
転売ヤーの狡猾さは目を見張るものがありますから、抜け穴ができないように頑張ってほしいものです。

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遠き山に日は落ちて

アップル社のMobileMeが終了してしまいました。

ネットでは特に話題になる事もなく、消えるような最期です。有料で使っていた人は最後の支払いが1年以上前だし、コンテンツの移行も終っているでしょうから、言われないと気づかない人が多いのかも。

終了のお知らせまで各国語を用意しているあたり、さすがはアップル。



今日は人知れず感慨に耽る事にします。

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終わる世界

アップル社のWebサーバーサービス「MobileMe」が6月30日を以て終了します。
これに伴い10年間運営していた僕の旧ページ(下記URL)はアクセスできなくなります。長らくのご愛顧ありがとうございました。
今ご覧になっているのが移転後のページですので、この文章が読めているのであれば特に何もしていただく必要はありません。

http://homepage.mac.com/kurino/


思えばアップルのウェブサービスとは長い付き合いでした。
アップル社が”.Mac”(どっとまっく)というサービスを開始したのが2002年7月17日。”mac.com”というメールアドレスが発行され、ホームページも作れるという事で、発表があった日の午前中には契約しました。おかげで「名前@mac.com」という便利なアカウントを取れました。年間一万円というのは微妙でしたが、お布施だと思って払い続けていました。まあ10年で10万だからいい娯楽ですよね。

2008年の7月9日には”.Mac”は”MobileMe”(もばいるみー)と名前を変えました。
これはクラウド機能を強化するもので、アドレス帳やカレンダーが自動的にiPhoneと同期されます。
「マック以外でも使える」という事をアピールするためには、サービス名から”Mac”を外したかったのでしょう。
ただ残念な事に、サービス開始直後のMobileMeは同期に不具合が多く、一部のコアなファン以外には悪印象を植え付けてしまいました。

心機一転”iCloud”という名前に変更したのが2011年10月12日。スティーブ・ジョブズの逝去の翌週です。
iCloudはiPhoneユーザーに無償で提供ということで、有料のMobileMeとどう折り合いを付けるのかと思ったら、「MobileMeは終了する」という残念なアナウンスでした。
MobileMeのストレージやアルバム、ウェブサービスはiCloudに受け継がれないため、データを全て引き上げる必要が有ります。
仕方なく外部のウェブサービスを探し、たどり着いたのが「さくらインターネット」。こちらで “kurino.xii.jp“というドメインを取得して現在の僕のページは運営されています。

十年一昔といいますが、初期のデザインは顔から火が出るほど拙いですね・・・
ということは、現在のデザインも10年後と言わず5年後ぐらいには古くさくなっているかもしれません。
それでもいいんです。あと50年もすれば僕自身が新技術を取り入れようと足掻いた記録として、胸を張って見せられる自分史になっているでしょう。

いや、それ以前に50年後も「WWW」が存在して「個人ホームページ」があるのかという疑問も有りますが。
ちなみに僕は次のハレー彗星が来るまでは何が何でもこの世に居座る予定です。

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世界は綿毛でいっぱい

札幌市内が真っ白です。原因はポプラ。
毎年6月には札幌市内のポプラが一斉に綿毛を飛ばして、まるで雪のように宙を舞います。例年は「ああ、飛んでるな〜」ぐらいで済んでいたのですが、今年はどういう訳か凄い量です。
赤レンガ道庁が吹きだまりになっているらしく、緑の芝生が真っ白。これは面白い。「珍百景」で「真夏に降る雪」として取り上げられないでしょうかね?

写真は積もった様子のクローズアップ。アリが捕まっているようにも見えますが、意外と平気に歩き回っていました。

綿毛に埋もれたクローバー。なんだかメルヘンな感じ。人形を置いて「痛写」を撮りたい所ですが、さすがに人の目が多くて厳しい(^^;)

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親愛なる隣人

恥ずかしながら路上でチンピラに絡まれてしまいました。
5分ほど因縁を付けられましたが、怪我も物損もなし。
メモ代わりに経緯を書いておきます。あまり愉快な話ではないので気に入らない人は読み飛ばしてね。

事件が起きたのは札幌市内のビジネス街で、交番までは100m程。日中で人通りも多く、周りは旅行者・サラリーマン・家族連れなど。危険な雰囲気は全くない場所でした。

僕が信号待ちをしていると「兄ちゃん、どっから来た~?」と馴れ馴れしく聞いてくる人があります。「札幌です」と答えると矢継ぎ早に「札幌のどこ~?」と再び質問。うーん、面倒くさいというのが第一印象。
相手は六十代ぐらいの二人組、中肉中背でジャケット姿。一見するとマトモなのですが、よく見ると胸に怪しいバッヂを着けています。
僕に話しかけるのは一人だけで、もう一人は後ろから見守る感じ。よくある宗教勧誘の風景ですね。

住所まで教える義理はないので「ご用件は何でしょうか?」と尋ねると態度が豹変。「何じゃと? どっから来たって聞いとるんじゃ~!」と声を荒げてきます。
(「これだけで怒る人がいるの?」と疑問を持つ方もいると思いますが、本当にこれだけです)
ひたすら丁寧に「あの、ご用件は何でしょうか?」と聞き返すと相手は更にヒートアップ。「こっちが聞いとるんじゃ、どっから来た? 答えんかい!」と凄んできます。キミ、何様なのさ。
「札幌だと言いましたよ」と答えると「なに口答えしとんじゃ? 質問がわからんのか? お前、外国人か?」と、手の付けられない始末になってしまいました。

その間、もう一人はニヤニヤしながらこちらを見ています。怒鳴り声を聞いても平然としているということは、男の罵声は日常茶飯事ということか・・・やれやれ。
相手は「あぁ? おら~?」と日本語がトンで来ているし、体も小刻みに震えています。
しかもこちらは重いリュックに手荷物という状態で逃げるに逃げられません。詰んじゃいました・・・

身の危険を感じたので、思わず防御態勢をとりました。相手から半身になるように立ち、拳を立てて、いつでも蹴りが出せる体制。一瞬「ケンカ売ってるように見えるかな?」と心配しましたが、相手は全く反応できていません。威勢はいいものの荒事には慣れていないようです。
このままイケるんじゃね? と間合いを詰めて相手の顔を凝視。向こうは相変わらず怒鳴ってますが、こちらは無言で通しました。

このまま殴ったら過剰防衛だよな~と悩んでいると、宗教君の一方が「もういいだろ」と怒鳴り男を羽交い絞めにして遠ざけて行きました。ていうか、僕に謝れよ?
男は遠ざかりながら「どういうつもりじゃ!?」「あぁ~?」と大声。もう一人の手を振りほどいて再びこちらに駆け寄るそぶりを見せています。
が、10mも遠ざかってからそんなポーズとっても完全に負け犬の遠吠え。これにて一件落着です。
念のため交番には届けたので、万が一何かあれば、その宗教団体ごと晒します。

今回は相手が高齢で、体力的にはこちらが優勢だったので、わりと冷静に対応できました。格闘の専門家とか武器を持ってたりしたらアウトだけど、その手の人でなかったのも幸いでした。

それにしても、こういう時って誰も助けてくれませんね~
通り魔事件も相次いでるし関わりたくはないんでしょうけど、10人近くが取り巻いていて誰も交番に行ってくれない。
「機関車よりも強いスーパーマン」や「親愛なる隣人・スパイダーマン」までは求めませんが、お巡りさんを呼ぶとか、声かけするとか、ちょっとした一歩で暴力事件は防げるんですよね。
それと、襲われた時には大声で「助けて!」と叫ぶのがベストです。生兵法は怪我の元。
(場所と状況は、念のため少し変えてあります)