6
24
ワイヤレスイヤホン

ワイヤレスイヤホンを買いました。
左右分離でアクティブノイズキャンセル機能付きのAnker Soundcore P40iです。

これまでも左右分離は使っていましたが、今回のP40iは「マルチポイント接続」と「アクティブノイズキャンセル」が目玉です。

「マルチポイント接続」は、1台のイヤホンが複数のスマートフォンに同時に接続できるというもの(P40iは2台まで)。
スマホAで音楽を聴いている状態でスマホBでも音楽を再生すると、Aが自動で再生停止になり自動的にBの音楽がイヤホンから流れます。
ここで再度Aで音楽を再生すると今度はBの再生が停止します。
これまで2台のスマホで1つのワイヤレスイヤホンを使うときは「AでBluetoothを切ってから、Bで接続操作して、AのBluetoothをオンに戻す」という手間がかかっていたので、自動で切り替えてくれるのはありがたい。

「ノイズキャンセル」はマイクで拾った周囲の音に対して、逆位相の音をスピーカーから流すことでノイズを聞こえなくする技術です。
購入後は喫茶店に入って早速ノイズキャンセルを試してみました。
P40iはスマホアプリでノイズキャンセルの強度を変更できて、「低(1)」でも室内の囁き声はかなり減ります。そして「最強(5)」にすると、車の走行音や空調ファンの音まで低減されます。これはすごい。
なお、お皿を運ぶときのカチャカチャ音や、クシャミの音などは聞こえてきました。
アプリ側でキャンセル強度を変更すると、1秒ぐらいかけてゆっくりと周囲の音が聞こえなくなります。もしキャンセル強度がパッと切り替わったら耳が聞こえなくなったのかと驚いてしまうので、こういう仕様にしたのでしょう。

一通り実験を終えてイヤホンを外すと、喫茶店の喧騒が再び耳に入ってくるようになります。この瞬間は音の立体感が消失して、まるで全員に耳元で囁かれているような不思議な感覚がありました。

そういえば、生まれて初めてヘッドフォンで音楽を聴いたときは「頭の中で音が鳴っている!」と驚いた記憶があります。
「聴覚」は起きている間ずっと使っている人体の機能ですが、この歳になってもまだ新しい聴覚体験があるのだなと感動しました。

6
2
ぐうたら感謝の日

6月2日は「ぐうたら感謝の日」です。漫画「ドラえもん」で「6月には祝日が1日もないから祝日を作ろう」とした「ぐうたらの日」というエピソードが元になっています。
この話が発表された1975年のカレンダーは2025年と同じなので、のび太くんの気持ちをリアルに味わえると話題になりました。
とはいえ、曜日が一致するのはそれほどレアではなく、これまでは1980, 1986, 1997, 2003, 2008, 2014年の6月は1975年と同じ曜日になります。
今回、このカレンダーを確認しようとしたら、macOSでは6月が「4月」と表示されることに気づいてしまいました。
Unix系のOSには、その月のカレンダーをテキスト表示してくれる”cal”という便利なコマンドがあります。
しかし、6月分を表示してみると、曜日は合っているのにタイトルだけ「4月」になるという奇妙な現象が起きていたのです。

$ cal 6 2025
      4月 2025         
日 月 火 水 木 金 土  
 1  2  3  4  5  6  7  
 8  9 10 11 12 13 14  
15 16 17 18 19 20 21  
22 23 24 25 26 27 28  
29 30     

これだけ大きなバグだと他の人も気づいていて、解説ブログがいくつか見つかりました。
このバグが起きているのは日本だけで、macOS 15.4のリリース時に日本語向けのロケールファイルが変更されたことが原因でした。
日本語向けの日付・曜日設定は”/usr/share/locale/ja_JP/LC_TIME”に書かれているのですが、”午前/午後”と書かれるべき箇所が”午前/AM/午後/PM”と、冗長な2行が入り込んでしまったようです。
このため”6月”という文字列があるはずの行に”4月”が書かれていることになり、カレンダーが2ヶ月ずれるというオチでした。
環境変数を変更すれば直るようですが、アップデート待ちとします。

11
29
言語切り替え

JP-EN.pngMacの日本語入力の設定を変えました。
そもそもMacの英語/日本語切り替えには「cmd+スペース」が割り当てられていました。
しかし、キーボードに「かな」「英数」キーが搭載されるようになって、そちらが主流になっていました。
2015年に発売されたMac OS X “El Capitan“では「cmd+スペース」が「Spotlight」という検索機能に割り当てられるようになってしまい、日本語を打とうとすると検索が立ち上がるという悲しい状況になってしまいました。
20年以上も指が馴染んだ方式を変えるのには抵抗があり、キー配置をカスタマイズして「cmd+スペース」を使い続けていたのです。

しかし、エミュレータの普及で、Mac上から別のマシンで作業できるようになると、アプリ毎にキーが異なるのは煩雑です。
同じテキストエディタを使っていても、「今はMacだからcmd+スペース」「この画面はWindowsだから変換キー」など、頭の中で余計な判断が一つ増えてしまいます。
仕方なく、すべてのマシンの言語切り替えを「かな」「英数」キーに統一することにしたのでした。

最初の1週間はうっかり「cmd+スペース」を押して「検索」が立ち上がってしまうことが多発し、なかなかのストレス。
1ヶ月ほど経過してようやく指が覚えてきた気がします。
そんなわけで、誤字脱字があっても温かい目で見守ってください。

10
27
円安の影響

IMG_0704.jpgApple社のMagic Trackpad3を購入しました。
Magic Trackpadはノートパソコンのタッチパッドを独立させたような製品で、デスクトップPCをさまざまなジェスチャで操作できるものです。
初代Trackpadを10年以上使っていますが何のトラブルも発生しない、実に優秀なハードです。
しかし、動作が単三電池2本というのが少し苦しくて、仕事で終日使っていると2週間ほどで再充電が必要になってしまいます。充電のたびにバッテリーを取り外し、充電器に挿入するというのが面倒になってきました。
2015年に発売された第2世代からは内蔵バッテリーにUSB充電する方式に変わっています。これならケーブルを挿したままなのでストレス少なそう。
あとは、初代パッドはクリックが「物理ボタン」でしたが、2代目からはTapic Engineを使った仮想クリックになっています。こちらもクリックが軽くて良さそう。

そんなわけで、初代は壊れてもいないのに買い替えるという贅沢なことをしてしまったのでした。
また、定価13800円だったものが、円安の影響で7月1日から16800円と一気に値上げされてしまいました。円安はまだまだ続きそうな感じなので、クリスマスを待たずに買ってしまったという次第。
円安が収まって値下げされる日は来るんでしょうかねえ・・・

5
8
ログインできない

Mac上でターミナルのシェルを変更しようとしたらハマった話。
問題発生

  • OSX時代にtcshを設定していた
  • いまどきtcshはないだろうと、ターミナルをbashに設定した
  • bashを設定したのに、新規シェルが常にtcshになる
  • macOSでは.plistにログインシェルが書かれているらしい
  • plistを編集したらユーザーごと存在しないことにされた(ターミナル起動しない、sshで入れない)

トラブルシュート(失敗)
編集してしまったのは
“/private/var/db/dslocal/nodes/Default/users/.plist” です。
ユーザ編集不可なのですが、tcshをbashに変えるぐらいはいいよね?と安易に編集してしまいました。
編集直後は「新しいターミナルを起動してもプロンプトが帰ってこない」という状態になってしまいました。
そこで再起動をして見たのですが、なんと、ユーザ一覧に自分の名前が出てこない!
どうやら再起動時にplistの中身をチェックされるらしく、「plistが壊れている=ユーザーとして認めない」ということになってしまったようです。
仕方なく別のアカウントで入りなおして見たのですが、そちらはsu権限を付与してなかったので何もできず(そりゃそうだ)。
トラブル原因のファイルを修正どころか閲覧もできなくなってしまったのです。困った。

リカバリーモードでターミナル(操作はできる)
数年ぶりにリカバリーモードで起動してみました
(command”⌘”+”R”)。
リカバリーモードはあまりメンテナンスされていないのか、昔懐かしい「Aqua」なインターフェースです。
ここから「ターミナル」を起動。どうやらwheelグループ権限を付与されているようで、上記ファイルは編集できそう。
しかし、”/private/var/”以下に”db/dslocal”フォルダが見つからない。何故?

どうやらリカバリー時にはマウント状況が変わるらしく、探しているファイルは”/private”ではなく”/Volumes/Macintosh HD/private”に格納されていました。ふぅ。

再編集して再起動(失敗)
vimで.plistを開き、”/bin/bash”となっている箇所を”/bin/tcsh”に戻して保存。
しかし再起動してもログイン画面にユーザーアイコンが現れません。失敗です。

vimに助けられる(成功)
plistファイルはバイナリなので、テキストだけを変更したつもりで他のところを壊してしまったのでしょう。
リカバリーモードではplistエディタも使えず手詰まりです。
しかし僕は、vimでバックアップファイルを作成するように設定しています。念のために”.vim”を見に行くと、オリジナルの”.plist”が残されていました。
再びリカバリーモードに入り、バックアップのplistを”/private/var/db/dslocal/nodes/Default/users/”にコピー。
再起動するとユーザーアイコンが現れてくれたのでした。助かった・・・

結論:
実はこれまでもvimのバックアップに助けられたことが何回かあります。
ターミナルで間違えてrmしてしまった時にバックアップから掘り出すのは、割とよくあります。
また、保存場所を忘れてしまった時にswapファイルのフルパスを参照したりします。
万が一に備えて、vimのバックアップとスワップ設定しておくことをお勧めします。

8
30
無線給電

iPhone用の無線給電装置を買ってしまいました。

ケーブルの抜差しは確かに面倒だけど、朝と晩に一回ずつだから我慢するかというスタンスでした。

しかし、某所で使っているところを見せてもらったら素直にカッコいい。

バッテリーで有名なAnkerからスタンド式が出ていたので迷わずポチ。

「置くだけ」は快適です。

12
30
D3を使う

ブラウザにグラフを表示するライブラリD3.jsを使ってみました。
データを放り込めばグラフが出来るというお手軽なものではなく、グレフのレイアウトやアクションは一つ一つ手でコードを書く必要があるという硬派なライブラリです。
あまりの難しさに投げ出しそうでしたが、要はSVGの要素を追加していくだけと気づいてからはスイスイ。
ようやく構想通りのデザインを仕上げることができたのでした。

しかし、一難去ってまた一難。
このブログで使っている「ワードプレス」は内部構造が独特で、追加ライブラリや自作Javascriptを埋め込むことは基本的にできません。
せっかく作ったのにどうしようと思っていたら、ワードプレスでD3を使うためのプラグインがありました。
こちらも独特な記述が必要ですが、何とかクリア。

出来上がったものがこちらです。起動時のアニメーションとか、マウスオーバーで値を表示してくれます。

9
27
連携プレー

仕事用の携帯をiPhoneからアンドロイドに変えました。
使わなくなった古いiPhoneを職場用に仕立て上げたのが2年前の話

しかし、発売から6年が経過した機種なので、さすがに電池がヘタって来ました。
ネットで調べ物をするとすぐに電池が消耗し、午後にはシャットダウンしてしまう始末。
さすがに限界かと思い、新しいケータイの検討を始めました。

選択肢は2つ。
(1)新型iPhoneを購入して、今の機種を職場用に格下げ
(2)今の機種はそのままで、新しく職場用携帯を買う
 a.中古のiPhoneを買う
 b.新品のアンドロイドを買う
悩んだ末にアンドロイド携帯を買うことにしました。お値段18000円(税抜)。

最大の理由は、FitBitとの連携です。
FitBitは腕時計型の心拍計で、時計や心拍表示の他に、電話やSMSの着信を知らせてくれます。
しかし、iPhoneではメールやLINEの通知を受け取ることができません。
せっかくスマートフォンとの連携があるのに、メールが受け取れないというのは残念。

アンドロイドにはこれを回避するアプリケーションが配布されており、FitBitでメールを見ることができるのです。
実際に試して見ると、確かにメールやLINEがFitBitに表示されます。
これまではメール着信のたびにスマートフォンを取り出して中身を確認していましたが、腕時計を眺めるだけで差出人が分かるのは、まさにSF映画の世界です。

6
26
エクソダス

iPhoneの回線をソフトバンクからOCNに変えました。
ソフバンの回線や契約に不満はないのですが、キャリア独特の「2年縛り」がいい加減に鬱陶しくなってきました。
「2年縛り」とは、毎月の料金から「値引き」が行われて「実質0円」になるという不思議な制度です。
その正体は、スマホの定価を著しく高額に設定しておいて、差額をユーザーに返還しているだけです。
計算方法のトリックで「0円」に見えますが、ユーザーはトータルで月5000円ほど負担している計算になります。
まあ、iPhone発表直後は「3G通信なんて月額1万超えに決まっている」というのが定説でしたから、5000円程度でLTEが使えるというのはソフバン様の努力には感謝するしかありません。

しかし、これも購入から2年までの話。
購入から2年以上経過すると「実質0円」にするための値引きが消滅し、月額7000円程度に跳ね上がってしまいます。
ユーザーは2年毎に、月額料金が高くなるか、新機種を購入して割引を復活するかという選択を迫られてしまうのです。

スマートフォンもそろそろ円熟期に入ってきて、2年経っても最新機種との差はそれほどありません。
もはや「2年縛り」という制度は実態に合わなくなっている気がします。

そんなわけで、10年間慣れ親しんだソフバンを離れてOCNのMobile ONEに乗り換えることにしました。
こちらの料金体系は実にシンプルで、何年使っても月額1800円(税抜)です。
通信料が3GBまで、キャリアメールは使えないなどの制約はありますが、普通に使っている分には特に困りません。
しかも、OCNの提供するIP電話「050 Plus」の基本料が無料になるので、ユーザーは300円(税抜)分だけお得感があります。

実際に使ってみると、回線の速度や容量制限が気になることは全くありません。
キャリアにもそれなりの良さはあるのだと思いますが、料金に悩んでいる人は「脱出」を強くお勧めします。

3
30
続々・ケータイ二台持ち

昨年の近状に書いた通り携帯電話の2台持ちをしています。
プライベートではiPhone6sを、仕事中はiPhone4だけを使うようにしています。

ここで困るのが番号の使い分け。
常に2台を持ち歩くのは不便だけれど、一方にかかってきた電話を他方で逃したくはありません。
僕が契約しているのはソフトバンクの”080電話番号“と、NTTの050 plusの”050電話番号“の2つ。
色々と試して、ベストな組み合わせを見つけたような気がするのでメモしておきます。

(1)プライベート時
iPhone6sだけを持ち歩き。1台で080と050の2つを着信可能。
“050 plus”は最後にアプリを起動したiPhoneで着信してくれます。この仕様を使えば、2台のiPhoneに”050 plus”をインストールして、任意の一方で着信することができます。
iphone001.jpg

(2)仕事中(旧)
2台持ちした最初の頃の設定。
iPhone4だけを持ち歩き、050だけが着信可能。周囲の人に「昼間はソフバンは通じないので050に掛けてください」とお願いしていました。しかしこれは不便でした。
iphone002.jpg

(3)仕事中(新)
iPhoneの中に「設定>電話>自動電話転送」という設定がありました。
これはソフバンに掛かってきた電話を任意の番号に転送するものです。
転送設定はキャリア側に通知されるので、設定後はiPhoneの電源が切れていても転送されます。
この設定を使うことで、iPhone4だけを持ち歩き、1台で080と050の2つを着信可能になりました。
iphone003.jpg

出勤するたびに「自動電話転送設定」と「050 plusの着信先変更」を変更するというのは手間ですが、月額590円で2台目のケータイを持って、どちらの機種でもお互いの番号を着信できるのは便利です。
本当に便利な世の中ですね。