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地図にない道

地図作成についての都市伝説にこういうものがあります。
「地図は調査が大変なのに、どの会社が作っても同じものができる。だから業界ではコピーが横行している。各社はコピー対策として架空の道(フェイク)を加えている」

もっともらしい話ですが、果たして本当にフェイクは存在するのでしょうか?

グーグルマップとオープンストリートマップを見比べていたら、フェイクを見つけてしまいました!

先ずは丘めぐりで有名な美瑛町。
道道580号が川と併走している区間です。MapBoxや国土地理院の地図ではGPSのルートと道が重なっていますが、グーグルマップはズレています。おそらくこれは「フェイク」でしょうね。
蛇行した一本道なので、実際の道とずれていても影響はないという判断でしょうか。




左から「グーグルマップ」「MapBox」「国土地理院」

2つ目は美馬牛の西7号線。
とんがり屋根の美馬牛小学校や、前田真三の拓真館に続く道です。
ここもグーグルマップだけがGPSとずれています。




左から「グーグルマップ」「MapBox」「国土地理院」

3つ目は小樽市の大浜海岸。
砂浜に踏み跡で道ができています。
現場に行った事はないのですが、おそらく舗装路ではなく人の踏み後でしょうね。
国土地理院の地図には「庭園路」の記号が書かれています。
MapBoxには記号なし、グーグルマップは道あり。
ここは小路が入り組んでいるし、存在しない道を書き込んでも困る人は居ないでしょうから、「フェイク」が仕込みやすいんでしょうね。




上から「グーグルマップ」「MapBox」「国土地理院」

特に結論はありませんが、せっかく見つけたのでまとめでした。

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怒涛の春

今年はずいぶんと寒い日が続き、なかなか桜が咲きません。ようやく開花したのが5月13日。
例年より2週間近くの遅れでした。ちなみに、観測史上2番目に遅く、ここ30年で最遅だとか。

仕事帰りに桜の木を見て「週末は花見ができるかな」と観察していたのですが、今年はどうも様子が違います。
例年だと桜の花が一斉に咲き、花が散ってから葉が出てくるというパターンです。
今年は花が「そろそろ開くかな」という頃に葉も同時に伸びてきました。その結果、花が満開のときに葉も元気いっぱいで、ちょっと風情の足りない花見となってしまいました。
開花時期も短かったような気がします。

開花が遅いのは桜だけではありません。
梅も同じぐらい遅れて、ようやく開花宣言が出たのが5月19日。(北海道は桜の後に梅が咲くのです、念のため)
開花日に見に行ったのですが、ツボミがチラホラで花見にはちょっと早すぎました。
翌週は私用で花見にいけず、開花2週間の6月1日に見に行ったところ9分散りでした。なんだかタイミングが悪い。

ライラックの開花も遅れたので、今年は桜・梅・ライラックが同時期に見られるという、嬉しいのか勿体無いのか良く分からない花見になってしまいました。

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ドクターストップ

ずいぶんと更新をサボってしまいました。
実は4月中旬に尿路結石になってしまい、闘病生活(というほどの事もないですが)を送っていたのです。
なんとか石は排出され、今は普通の生活に戻りました。

まるまる1ヶ月自転車に乗れなかったので、昨年に比べて走行距離が半分以下。6月末には「グレートアース富良野」の115Kmロングライドが控えているので、遅れを取り戻すべく猛トレーニング中です。

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AndとOrとAnd/Or

英語には”and/or”と云う不思議な表現があります。
“and”は「及び」、”or”は「又は」、じゃあ”and/or”は「及び、または、又は」?
この単語を目にする度にモヤッとしてたので、ちょっとまとめてみました。

典型的な”and/or”の例文では
“He will eat cake and/or pie”
「彼はケーキおよび(または)パイを食べるでしょう」
となっています。
これを読んでも「両方食べたいのか、片方なのか、どっちだよ!?」となってしまいます。そもそも日本語には”and/or”に対応する概念がないんですよね。翻訳家泣かせらしいです。

そこで”and”,”or”,”and/or”が明確に区別できるような例を考えてみました。

ここに1通のアンケート用紙があり〔苗字〕〔名前〕の記入を求められているとしましょう。
“and”の場合は記入欄が2つあり両方への記入が求められます。片方だけの記入は許されません。

記入欄:〔苗字〕and〔名前〕
許される記入例
(1)〔苗字〕〔名前〕
許されない記入例
(1)〔苗字〕〔__〕
(2)〔__〕「名前」
(3)〔__〕〔__〕

”or”の場合は記入欄が1つあります。未記入は許されません。

記入欄:〔苗字or名前〕
許される記入例
(1)〔苗字〕
(2)〔名前〕
許されない記入例
(1)〔__〕

ここで大事なのが、この”or”は強制的に「どちらか一方しか記入できない」という事です。
記入欄が〔苗字〕or〔名前〕でない事に注意。

そして肝心の”and/or”の場合は記入欄が2つあり、2つとも記入しても良いし、どちらか1方の記入でも構いません。未記入は許されません。

記入欄:〔苗字〕and/or〔名前〕
許される記入例
(1)〔苗字〕〔__〕
(2)〔__〕〔名前〕
(3)〔苗字〕〔名前〕
許されない記入例
(1)〔__〕〔__〕

こんな感じでお分かりいただけたでしょうか?
結局、この問題を理解するときに難しいのは”and/or”そのものではなくて、”or”が「強制的にどちらか一方のみ」という隠れた意味を持っていると気づくかどうかなんですね。

「アイスorケーキを食べて良いよ」と言われた時は、その裏に「2つ両方はダメだよ」という意味が隠れています。「2つとも食べていいよ」を表すには”and/or”を使いましょう、という話でした。
日本人は腹の探り合いが得意だから、この条件式をもっと上手く使いこなせそうな気がします。

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ファースト・コンタクト

生まれて初めてコンタクトレンズを作りました。
普段は裸眼で過ごしていて、会議でたまに眼鏡をかける程度。コンタクトなんて痛くて面倒なだけだよね、と思っていました。

興味を持ったきっかけは東村アキコの漫画「海月姫」です。
主人公のオタク少女が押しの強い友人に勧められてコンタクトを入れて「ぜんぜん痛くない」「いまは技術が進んで~」というベタな話なのですが、なぜか猛烈に使ってみたくなりました。

眼科で検診+着け方講座で1時間ほど(初診料込1200円)。処方箋を持って近くのショップへGo! 使い捨てタイプ30枚1パックを購入(初回購入割引2480円)。今日から僕も立派なコンラーです(そんな言葉は無い)
まだ1日目ですが、装着感は良好。漫画の表現だから話半分に聞いていたけれど、本当に痛くないんですね。
というより、違和感ががなさすぎて「今、着けてるんだっけ?」という感じ。遠方を見てようやく確認できるほどです。

軽い運動なら外れる心配はないということなので、春からのサイクリングが楽しみ。
眼鏡で自転車に乗ると、すぐに汗ポタポタで見えなくなってしまうのです。

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地図にない村

東急ハンズでレーザー彫刻を頼んでみました。
その名の通りレーザー光線を使って物体の表面に刻印してくれるサービス
刻印できるのはハンズで売ってる商品に限定されますが、木板、ステンレス、ガラス、iPhoneケースなど、対象は広い様です。

これで作ってもらったのは「部屋番号」。我が家では表札とは別に番号だけのプレートをドアに掲げているのです。(元ネタはイギリスのSF「プリズナーNo.6」)
今まではプリンタ出力を小さな額に入れて飾っていたのですが、数年経つと日焼けして読めなくなってしまいます。
まあ、プリント費用なんて微々たるものですが、折角だから永続性のあるものをと思ってレーザー彫刻を選んだ次第。

データはAdobeのイラストレーターでアウトライン化する必要があります。普通の人にはハードル高いのですが、画像処理が仕事だから難なくクリア。
ハンズで木材を選び、データと共に持ち込めば、一時間ほどで出来上がりです。
お値段は7×7cmの2480円。

自宅に戻り、背面にゴム磁石を貼り付けて出来上がり。ヤッター!
と思いきや、翌朝になると板が激しく反っていました。屋外に置いたので水分を吸って変形してしまったのでしょう。
水分が均等にしみ込めば平らになるはず、と放置する事1週間。なんとか元の平らな状態に戻ってくれました。

(おまけ)
写真はイギリスにある本物の「No.6」の表札です(2004年栗野撮影)。
40年以上も経った今でも、ロケ地となったホテル・ポートメイリオンには「プリズナーの村」を求めて訪れる人が絶えないのだとか。

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風の便り

陶芸部のOB会で東京へ。
これまでずっとOB会は京都で開かれていたのですが、関東在住の人が多いので試しに東京で開催することになりました。
前回から実に4年ぶり。

古いメンバーと連絡を取ろうとすると、世の中は変わったなあと改めて思います。
僕が学部の頃から携帯電話というものは存在していましたが、会社役員とか芸能人とか、限られた人しか所有できないシロモノでした。
余程親しかった友人なら卒業後に電話することも無くはないという程度で、同級生の消息を知るには年賀状かOB会、あるいは風の便りしかなかったのです。

今は正にインターネット時代。
SNSに登録しておけばお互いの日常は(世界中どこにいても)筒抜け。
何年も会っていない人でも、近状が分かっていれば「来週京都に行くよ」と連絡が取りやすくなります。
つくづく便利ですね。

さて、肝心のOB会ですが、下は卒業したばかりの若手から上は僕まで・・・・
そう、僕の同期は誰も参加せず、3学年下の人たちから数名ずつ。
幹事に「ぶっちぎりで最年長ですよ」と言われてしまいました。

確かに、FacebookやTwitterでも同期は見かけませんけどね。
デジタルデバイドという目に見えない壁がこんなところに有ったとは。

そんな訳で、午後2時という健全な時間にスタートし、午後8時というこれまた健全な時間に三次会が終了したのでした。
家庭を持つと健全になるんだんあ。

次回は京都開催を目指すそうです。
古いOBを誘って「最年長」を返上しなくては。

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旧手宮線

小樽雪あかりの路のボランティアに参加しました。昨年に続き2回目。

今年は旧手宮線の会場に配属されました。当日の気温はマイナス6度でしたが、昨年ほどには寒くない。
小樽市内は運河付近の湿度が高いため体感気温がものすごく低くなり、丘の上の小樽駅に向かうに従って暖かくなるという構造のようです。
手宮線は周りを建物に囲まれていて、あまり風が無いのも幸いでした。

僕の作業はスノーキャンドルの作成・補修です。先ずは吹雪で劣化してしまったキャンドル3基を新しく作りました。
ソリに雪と水を入れてかき混ぜ、粘土状になったところで丸めます。雪と雪をくっつけるためには水浸しにした方が良いとの事でしたが、これがかなり冷たい。
途中から「雪玉製造機」が登場して、少し楽になりましたが。

4人で作業しているとあっという間に午後4時半、点火の時間です。
2人1組になって蝋燭にガスバーナーで点火していきます。
ガスバーナーよりもチャッカマンの方が安全では?という気がしましたが、主催者によると「寒過ぎてガスが気化しないので、チャッカマンは使えない」との事。ガスバーナーもボンベを常に覆っていないと冷え過ぎて使えなくなることもあるのだとか。さすがは雪国です。

バケツ一杯の蝋燭を次々と点火。
日が沈むと観光客が増えてくるので、時間との勝負です。
作業を終えて会場を振り返ると、キャンドルが美しく光っています。とても自分で作ったとは思えない神々しさ。
観光客の「すごい」「素敵」という歓声に癒されます。

運営によれば、雪あかりの予算は2000万円程だとか。この金額で50万人を呼ぶイベントが運営できてしまうのは驚きです。ぜひ来年も参加しようと思いました。

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さっぽろ雪まつり

さっぽろ雪まつりの市民雪像を製作中。

北大の学生や職員が中心のメンバーで、僕はその中の一人と知り合いだったので呼ばれました。
とはいっても、昨年も同じ顔ぶれで製作したので、アウェイ感は少なめ。

昨年の「すがもん」からの流れで僕が設計担当になってしまいました。雪像の講習会にも出席し、リーダーとデザインを打ち合わせてとなかなか大変。
そんなわけで、なんとか3Dモデルと平面図を作ってみました。詳細はこちら

今シーズンの札幌はとにかく雪が多く、「今年は作りやすそうだね〜」と話していたのですが、今週末になって急に暖かくなり、初日はプラス気温でした。
雪がサクサクと削れて楽しいのですが、会期中に溶けてしまうのではないかと心配。天気予報だと土曜は雨も降るそうです。
風邪を引かないように頑張ります。

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ボブの英会話

英語試験のTOEICを受けてきた。もう4回受けてますが、未だに800点に届かず・・・今回はどうかな。

普段の勉強は「Live from London」と「Duo 3.0」を流し聞いてるぐらいです。
会話と語彙の本なのでTOEIC対策としては効率が悪いのですが、例文がとにかく楽しいのが良い。
最近特に気になっているのが「Duo3.0」に登場するボブ氏。
そもそもDuoは例文集なので、登場人物がキャラ付けされている訳ではありません。
しかし、各章のボブを見ていると、行動に一定の傾向を感じるのです。

例えば

(1)「『大切なのは肩書きなんかじゃない。絶対そうだ』とボブは語気を強めて言った」
 →お気に入りの女性を一流企業の男に持って行かれたんでしょうかね。

(2)「ボブは今夜、彼女とデートするつもりだったが、残業になってしまった」
 →ようやく彼女を見つけたらしいのですが、デートをキャンセル・・・

(3)「私の両親にボブを紹介したら、二人ともすぐに彼の事が好きになった」
 →それでも彼女との仲は進展したようです

(4)「ボブが働いている間、ジェニファーは家でくだらないメロドラマに夢中になっていた」
 →ようやく結婚(or同棲?)したようですが、夫婦仲が悪そう

(5)「ジェニファーにずっとだまされていたのがわかってきたよ」
 →ああ、うん。やっぱり・・・・

などなど。
ボブはこれからどうなるのでしょう、気になりますね。

Duoの初版は1994年、その後Duo2.0(1997), Duo3.0(2000)と発行されていますが、3.0は10年以上もバージョンアップしていないんですね。
かなり売れてる本なので、いつかきっとDuo4.0が発行されるはず。
ボブの幸せを願って止みませんd(^_^o)

話は飛びますが、かつて「ビックリマン」というアニメが流行ったことがありました。
元々はチョコのオマケのシールだったのですが、シールにはキャラクターの絵と簡単な設定が書いてあり、何枚か集まるとその向こうにストーリーが読み取れるという仕組み。
子供達は「この続きが知りたい」と購買につながり、遂にはアニメ化されたという珍しい経緯の作品です。

英会話教材も、この「ビックリマン方式」を取り入れたら面白いんじゃないでしょうか。一冊だけなら只の英会話集だけど、何冊か買うと一大群像劇になってる、みたいな。
どんな時代もモノが流行る為には、消費者の「見つけた感」が大事だと思うんですよね。
そんな訳で、Duo4.0早く出してください>中の人

(2/4追記TOEICの)結果が来ました。大台には15点届かず・・・