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最後のシ者

IMG_3040ニコニコ動画とエヴァンゲリオンのコラボイベントを見学。

Eva_taxi映画「ヱヴァンゲリヲン」の新作公開に合わせて各所でイベント真っ盛り。
よく知りませんでしたが、エヴァは邦画大作に匹敵するほどの興行収入があるんだとか。
本作は封切り1ヶ月で興行収入40億円を突破したようです。ちなみに「ハリー・ポッター7」で総興収97億円。「踊る大走査線3」73億円などですから、たかがアニメと侮れません。グッズや書籍を含めると信じられないほどのドル箱市場になっているようです。

IMG_3067ニコニコ生放送の当日14:30にサッポロファクトリーへ到着すると、既にキャラバンカーが停まっています。
初号機とエントリープラグを模したデザインに「逃げちゃダメだ」など文字がビッシリ書かれているという、清々しいほどのオタク仕様。
30分ほどブラブラしてから戻ると、エヴァタクシー5台が勢揃いしています。
綾波レイのマネキンがタクシーに乗っていたりして芸が細かい。

本日はニコニコ生放送が開催されているという話なのですが、ニコニコ動画を使っていないのでどうしたら良いか分からない・・・
SNSでヘルプを求めると、親切な人がリンクを教えてくれました。
TVと違ってネット中継は機材が簡単なので言われないと分かりませんね。

IMG_3077しばらくすると、黒いぬいぐるみが登場しました。これは・・・使徒?
第三使徒サキエルににているような気もしますが、「ぷちえゔぁ」のサキエルとは違うデザインです。
中の人がフレンドリーで、写真を撮っていると「おいでおいで」をしてツーショットを撮ってくれたり、あっというまに人だかり。

足の踏み場も無い・・・という程ではありませんでしたが、改めてエヴァの集客力に驚かされました。
その他の写真は僕のギャラリーに置きました。

さて、次回作はいつなんでしょうね・・・?

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ゴーストバスターズ?

IMG_3021日本ハムの優勝パレードを見る。
前回は歩道から見ていたのですが、今回は某ビルの窓から見られる事になりました。

IMG_1480前日の大雪からうって変わって快晴のパレード日和。
午前9時に観覧場所に着くと、すでにバリケードが敷かれ、かなりの人が最前列に陣取っていました。

バリケードを尻目にビルの中へ。窓から札幌駅まで一直線に見通せます。これは絶景。
周囲のビルを見渡すと、屋上のカメラマンが長いレンズを通りに向けていました、ゴルゴ13か!

選手を乗せたバスが近づくと、人の波もワラワラと移動してきます。札幌の広い歩道が足の踏み場もない程の混雑。怪我しないでね。

IMG_1499今回注目していたのは、パレードの「撤収作業」です。

人通りが途切れると清掃の人がやってきます。背中に携帯掃除機を携え、ホースをライフル銃の様に構える姿はまるで映画「ゴースト・バスターズ」のよう。
道に散らばった紙吹雪は清掃車では取れないので、人力に頼るしかないのでしょう。

RIMG05811続けて黄色い清掃車が大挙してきました。
同じ型の特殊車両が一箇所に集まってるのは壮観。
撤収作業は一時間ほどで終了。交通規制が解かれて、町はいつもの姿へと戻って行ったのです。

誰が仕切ったのか知りませんが、10万人が参加する大規模イベントを滞りなく遂行した手腕に感心しました。

他の写真はギャラリー内に置きました。
また次は、あるよね?

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太陽のサーカス

映画「シルク・ドゥ・ソレイユ IMAX 3D」を見た。
世界最大の規模を誇るサーカス団をモチーフにしたファンタジー。
「アバター」のジェームズ・キャメロンがプロデュースしています。

シルクは複数の劇場を持っており、それぞれ異なる演目が上映されているそうです。
映画はこれをパラレルワールドに見たて、一人の少女が異世界を彷徨うストーリーになっています。
しかしこの辺は「味付け」でしかありません。本編はセリフが殆ど無く、ひたすら演目を見せてくれます。

カメラワークが凝ってるので本物を見た人でも「別の角度だとこう見えるのか」という驚きがあるのではないでしょうか。
回転シーソー(Wheel of death)だけは木下サーカスで見た事があるのですが、カメラが寄った状態だとさらに迫力がありました。

空中からロープで吊られたアクターが、垂直の壁を水平に見立ててアクションするなどまさに四次元アクション。
こういう舞台装置をよくぞ思いつくものです。

エンドロールでは物凄く大勢のアクターが挨拶してました。やっぱり世界市場が相手だと金持ってるなあ。
様々な仮装で濃いキャラが並んでいるのは少年漫画の表紙のよう。
トンでもない事を思いつく発想力と、それを実現してしまう実行力。見習いたいですね。

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FESの法則

ジングルベルサッポロファクトリーでクリスマスツリー点灯式を見学。今年で20年目になるんだとか。
これを見ると年の瀬を感じます。

今日の札幌は昼過ぎから大雨。せっかくのイベントなのに入場者数が伸びないかな、と思っていたら例年通りの超満員。
まあ、観客の殆どがカップルか親子連れですから、「パパ頑張っちゃうぞ〜」的に、数少ない見せ場で張り切ってしまったんでしょう。

昔のツリーは「電球何万個」などと数だけを誇っていましたが、最近は音楽とシンクロして明滅するなど仕掛けが凝っています。
今年のツリーは高さごとに7つの帯で光るようになっていて「♪ジングルベル」の音階に合わせて異なる高さの帯が光るなど、心憎い演出です。

それにしても、仏教国であるはずの我が国で、異教徒の教祖様の誕生日を祝うってのも変な風習ですね。
おそらくイベントという奴は「食べ物」「イベント性」「物語性」の3つが組み合わさらないと定着しないのだと思います。これを「FES(Food/ Event / Story)の法則」と呼びます(嘘です、いま勝手に作りました)。

バレンタインデーは「チョコ」「女子から告白」「聖バレンタインが云々」ですし、クリスマスは「クリスマスケーキ」「サンタさんがプレゼント」「ジーザスが馬小屋でベツレヘムの火が云々」など。
最近猛プッシュされているハロウィンは「食べ物=クッキー」「イベント性=仮装」と揃ってるのですが「物語性」がイマイチ不明。
御釈迦様の誕生日に至っては食べ物もイベント性もありません。物語性=「森じゅうの動物が祝って」は抜群なんですけど、まあ定着しないわけですよね。

そんな訳で、新しいイベントをでっち上げて庶民から搾り取ろうとしているお菓子・おもちゃ業界の皆様。
上記「FESの法則」を参考に知恵を絞ってみてください。顧問料は不要ですよ(w

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ニャンまげに飛びつこう!

登別に温泉旅行。
有名どころなのに行ったことなかったのです。

登別と言えば伊達時代村、時代村と言えば「ニャンまげ」・・・と
思っていたのですが。運営会社の撤退に伴って居なくなったんですね。飛びつきたかったな・・・

JR札幌駅から登別駅は特急で一時間。登別駅から温泉街まではバスで15分と実にお手軽。
バスで定山渓温泉に行くのと変わらないぐらいです。

まずは路線バス終点で降りて「足湯」へ。川全体に泉源からの熱湯が流れていて、川べりに座ればどこでも足湯というワイルドな場所です。
黄葉を眺めながら川のせせらぎ。いいじゃないですか。

続けて徒歩で大正地獄、大湯沼などを散策。地図だと標高差が大変そうに見えましたが、あちこちに観光スポットがあるので苦になりません。

しかし、事前に調べたところでは散策路の様子がよく分からなかったんですよね。すごくいいルートなのでウェブサイトはもうちっとわかりやすく作って欲しい。

散策路のラストは「登別 地獄谷」。爆裂火口の跡地です。硫黄の臭いが漂い、草も生えない死の世界。十勝岳の大正火口もすごかったけど、地獄谷も負けず劣らずの奇観。
こんなところに公共交通機関だけで来られるとは、さすがは北海道。

ビジターセンターの展示もコンパクトながら分かりやすく、すっかり登別LOVEになってしまいました。

翌日は残念ながら朝から雨。
クマ牧場は諦めて、登別駅前の「マリンパーク ニクス」に行くことにしました。

JR函館本線からお城のような建物が見えていて気になっていたのですが、水族館だったとは。

マリンパークはバブル真っ只中の1989年に開業しました。
水槽の中のドーム通路とかペンギンパレードなどが評判を呼び、初年度は60万人も入ったんだとか。
「旭山動物園のパクリ?」とか言われそうですが、こっちの方が先です。

バブル崩壊後は観客が伸び悩み、1999年に経営破綻。
ルスツリゾートで有名な加森観光が再建の名乗りを上げ、大改修の末に持ち直したようです。

入場料が2500円とお高いのですが、それだけの価値はあると思います。
ここのメインは「ペンギンパレード」「アシカショー」「イルカショー」「銀河水槽」「ニクス城」ですが、どれも非常にレベルが高い。

狭い園内で次々とショーが行われて息をつく暇もないほど。
動物の飼育はお金がかかるだろうから、入場料がお高いのは仕方ないですね。
札幌から日帰り圏で温泉も入れるというロケーションの良さ、ぜひとも頑張って欲しいなと思いました。

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デカルチャー

20121024-083942.jpg札幌PARCOで「マクロス30周年エキシビション」を見た。巡回展なので、次は君の町かもしれないぞ。

「超時空要塞マクロス」(1982)はガンダムブーム真っ只中に作られたロボットアニメ。
雨後の筍の如く量産された同種アニメ中ではガンダムに次ぐ大成功を収めた作品です。
主役メカ・バルキリーの三段変形が話題となり、世に「変形」ブームを巻き起こしました。
これが本家ガンダムに逆輸入されて、Zガンダム(1985)では主要メカのほとんどが変形メカニズムを備えていたほどです。

展示会場はセル画、メカのラフスケッチなど。まあ、一度は見たことがあるものばかりですが、生の線は迫力あります。
20分ほど見学して出口に向かうと、1冊のアルバムが置かれ、マクロスのエンディング曲「ランナー」が流れていました。
そう言えばマクロスのエンディングは実写になっていて、キャラクターの「写真」が貼られたアルバムをめくる演出でした。懐かしい。

あの頃はテレビの向こう側だったアルバムを、自分の手でめくる日が来ようとは。心憎い演出ですね。

「♫遥か彼方の光に向けて 僕はいまも走り続ける」
ランナーの歌詞を聞きながら、30年経ったんだなあと、しみじみ当時を振り返ったのでした。
オッサンを泣かすなよ〜(;´Д`A

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無防備都市

札幌市内で「自転車走行空間」の社会実験が始まりました。
車道の両端を青くペイントして、自転車に車道を走ってもらおうという試み。
歩道上での自転車と歩行者の接触事故を減らすことが目的です。

警察庁から都道府県警に「自転車レーン設置の検討を開始するように」と通達が出たことが背景にあるようです。
通達を無視する自治体も多い中、札幌は一千万円をかけて1ヶ月間の実験を行うことにしました。
さすがは我らが札幌市。
自転車が車道を走ると違法行為のように睨まれる状況だったので、この軌道修正は歓迎します。
9月中旬から北一条通りのレーン塗装が始まり、ビラが配布されたりキャンペーン隊が街中に立ったりと、かなり本格的な様子がうかがえます。


さて、実験開始から1週間が経過したのですが、個人的には「ダメだコリャ」という印象です(あくまでも個人の感想ですよ~)。

第一に自転車用レーンの構造が危険極まりありません。

西6丁目の地下駐車場出口では
「自転車が路肩から外側線をまたいで車道に出る」
「車道に出た直後に地下駐車場の出口をふさぐように路肩に戻る」
という、木下サーカスもビックリのアクロバティックな誘導ラインが描かれています。

クルマから見ると前方の自転車が突然車道に飛び出してくる形になりますが、日本ではクルマ様は自転車より偉いらしいので、当たり前の様に幅寄せされたり無理な追い越し左折をされたり。
「どうしてこんな危険な構造にしたのか?」と札幌市の道路計画課に電話で聞いたところ「自転車は第1車線も路肩も通行区分である。通行区分間で移動することに問題はない」という返事でした。何を言ってるのか理解できません・・・
その後発行された「概要」では「道路のグレーチング(側溝)をよけるために車道に飛び出す自転車が危険」という報告でした。
悪いのは自分たちの描いた線なのに、あくまでも「グレーチングが原因」という姿勢。行政がこういう表現をするときは、まず表に出せない事情が隠れています。有識者がツッコミを入れたら関係者のクビが何個か飛ぶんだろうなあ。

更に、「左折車のブルーレーン侵入を防ぐため」という名目の「ランブルストリップ」が極悪です。
これは白線上にデコボコを作り、クルマが外側線を踏むと振動がくる加工のこと。
しかしクルマにはあまり効果が無いようで、白線を踏むクルマを多数目撃します。
一方の自転車にとって、このデコボコは致命的。下手に乗り上げると転倒します。
「白線を踏まなければ良いのでは?」と言われそうですが、路駐車を避けるために第1車線に出ると、ランブルストリップを交差しなければ戻れない場面がどうしても出てくるのです。

僕は普段から車道を走り慣れてるつもりなのですが、ここを走るのは全く無理。
事故が起きて当然という場面に何度も遭遇しました。実験概要に従って走ったら確実にあの世行きです。
意地悪でも皮肉でも何でもなく、本当に怖い。これを設計した人は一度でもこの道を走ったのでしょうか?

第二に、路上駐車を排除する意欲が全く見られません。
社会実験の期間中は信号ごとに4人の係員が待機しています。しかし彼らは自転車に対して「車道を走って」とは言うものの、路駐は全く無視しています。
停まらないでという身振りも、駐車車両に対する声掛けも一切ないのです。

ちなみにこの区間、道路の南側は駐車禁止、北側は駐停車禁止です。しかし北側には荷降ろしのトラックが絶えませんし、夜間の南側は客待ちタクシーが大挙しています。
この区間の真ん中に中央警察署があるのですが、タクシーは警察署の目の前で堂々と、ブルーレーンと横断歩道を跨ぐ様に路駐しています。この無法っぷりは何事?
他の自治体では自転車レーン+路駐取り締まりの強化で成果を上げているところもあるというのに、路駐を放置する理由がまったく理解できません。



路駐を放置した自転車用レーンは殺人マシーン以外の何物でもありません。
実験期間はまだ3週間ほど残っているので、関係者の善処を望みたいところです。

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ビルの町にガオー

所用で東京へ。東京都現代美術館で開催されている「特撮博物館」を見てきました。10月8日まで。

「新世紀エヴァンゲリオン」などで有名な庵野秀明が館長となり、廃れつつある特撮文化を集大成したという意欲的な展示会。
「ウルトラマン」「ゴジラ」などのメジャー作品から、「トリプルファイター」「突撃!ヒューマン」などの「何それ?」作品まで、これでもかというほど小道具が展示されています。
ウルトラマンは昭和41年作品ですが、小道具の完成度は現代の目で見てもまったく遜色ない。ブラウン管の向こうの世界はちゃんと作られていたんだなあと感心しました。

展示物の大半が「個人蔵」となっていて、こういう草の根の努力が文化を守るんだなと思います。しかし、昔は撮影が終わった小道具を個人が持って帰れたりしてたんですね、大らかな時代だ。

本展示の目玉は短編映画「巨神兵 東京に現る」です。
「巨神兵」は宮崎駿のアニメ映画「風の谷のナウシカ」に登場する人型最終兵器。これをトクサツの技術で動かして、ミニチュアの東京を焼き払うという凄まじいコラボです。

ものすごく期待していたのですが、実際に見てみると、うーん、イマイチ良さが分からない・・・
伊福部マーチに乗って「ビルの町にガオー」「なぎ倒せっ!」な1960年代ノリを期待していたら、冒頭から林原めぐみのモノローグという1990年代ノリです。「僕たちの日常が壊れていく」系の演出で、世界観に入り込みにくかった。
押井守の映画ならこういう演出もアリなんだろうけど、9分の短編映画でこの方向性はどうなのかなあ。

技術的には腰を抜かすほど素晴らしくて、「これはCG・・・だよね?」と思った箇所が「発泡スチロールでした」「絵具を垂らしてます」だったのは驚き。
昭和中期から受け継がれた「トクサツ」の正しい進化形にして最高峰だと思います。

ちょっと気になったのが場内のレイアウト。
狭い空間を上手く蛇行させているとは思うのですが、所どころ雪隠詰めになっていてどう回ったら良いのか不明な箇所も。
短編ビデオ上映ブースはすぐに人が詰まってしまって歩きにくい。例えば、行列のできる展示(オプチカル合成の説明とか、模型撮影ブース)で行列に並びながらビデオ上映が見れたらいいのに。
全体的に「もーちょっと動線を考えてほしいなあ」という印象でした。

あれこれ書いたけど、昭和のSF少年はぜひ見に行ってください。「科学技術が築く明るい未来」を無条件に信じていたあの頃に戻れます。
ザッと見ただけなのに3時間経過していました。

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高原は招くよ

写真は愛用のコースター。

もうすっかり「景色」になっていて、いつ買った物か気にしていませんでした。
「妙高高原」と書いてあるということは、たぶん1992年に行った赤倉温泉スキー場。地味に20年選手でした。
観光地の土産物なので品質は気にしてなかったけど、ヒビ割れも変形もありません。
信頼される仕事って、こういうことを言うんだなと、感心してしまいました。

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ひとよひとよに

8月13日は「夜景の日」です。
一体どんな由来が? と思ったら「13はトランプで”K”だから、8/13は”8-K”で”やけい”」とのこと。
函館観光協会などが1991年から実施しているそうです。なかなかセンスが光りますね。

他の「○○の日」を探してみたところ、毎月22日は「ショートケーキの日」だそうです。
これはカレンダーで常に15日が22日の直上にあることが由来です。
「15=いちご」が上に乗っているからショートケーキ。なるほど。

日本語の語呂で覚えるというセンスは独特のものがあります。
円周率だと「産医師異国に向こう」で”3.14159265″まで表す素晴らしさ。
平方根の√2=「ひとよひとよにひとみごろ」は一夜ごとに花の見頃が近づいてくる様子を表すという優雅な内容。これで小数点以下8桁とお得です。

これが英語だと”Yes, I have a number”で”3.1416″。綴りの数を数える(Yes=3,I=1)と分り難い上に桁数も少なく、数字が丸められているという使いにくさ。

語呂合わせは一歩間違えるとオヤジギャグになってしまいますが、頑張ってセンスの良い記念日を増やして欲しいものです。