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りんごてれび4

IMG_6328.jpg米アップル社のセットトップボックス、AppleTV(第4世代)を買いました。
第3世代を持っているので新製品を買うメリットは少ないのですが、盛りだくさんの機能に「未来」を感じてしまったのです。

AppleTV(ATV)とは、ネット上で配信されているコンテンツを見るための機械です。
ここ数年、映画やテレビのネット配信が急速に進んでいて、メジャーなアニメはほとんどネットで見られるのではという勢い。
いわゆるテレビジョンの「無料で流してCMで元を取る」というスタイルは、あと10年ぐらいで大きく舵を切ることになるのではないかと感じてしまうほどの大きな波が来ています。

第4世代のATVは基本的な機能は同じなのですが、リモコンが音声入力に対応しました。
映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー2」の様にテレビに向かって話しかければ、天気や気温、野球の結果まで教えてくれます。

またATVリモコンは赤外線でなくブルートゥースで動作します。
ソファに寝転がって操作するとき、リモコンがテレビから見えない位置にあっても反応してくれます。
細かい違いですが、操作性の向上は大きい。

あまり話題になっていませんが、iPhone以後久々に「未来だ!」と感じさせてくれるガジェットでした。

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2年縛り

IMG_8543.jpgiPhone6sの値段は10万円を超えてしまいました。
ガラケーが数千円で買える時代にこんな高価なものが売れるとは、消費者心理というのはよく分からないものです。

アップルファンの僕ですら毎年の買い替えは流石に負担です。
これまでも4sと6は見送りました。
6シリーズの大画面と丸いエッジがどうも好きになれないので、手持ちの5sで良いのではないかと、見送り体制に入っていました。

ところが、機種変更の試算をしてみると意外なことに「5sを使い続けた方が高くつく」という結果になったのです。
その理由の大半は「月々割」と「下取割」が2年で消滅してしまうことにあります。

月々割とは、毎月の料金から2000円近くが引かれるという仕組み。
携帯を分割で購入していると、割賦代金から月々割が引かれるので「実質ゼロ円」になるというよく分からない料金体系の事です。
下取割は読んで字の如し、以前使っていた機種を下取に出すと、毎月の料金から1000円引かれるというものです。

これら2つは2年間限定なので、僕の割引は今月で切れてしまいます。
つまり、来月からは毎月の料金が3000円も増えてしまうのです。
これは結構痛い。

一方で、iPhoneを6sに買い換え、手持ちの5sを下取に出すと3000円の割引が復活し、月々の負担額は同程度です。

悩んでいたところに別の割引情報が入ってきました。
自宅のインターネット回線をフレッツからソフトバンクに変更すると、スマートフォン料金が引かれるというもの。
これが毎月1500円。2年経過すると少し減りますが、それでも1000円引かれます。

これらを考慮して、「5sで割引なしの場合」と「6sの新規購入代+割引あり」の支払いを比較したのが下記です。
iPhone6sを購入するといきなり10万円の負担ですが、徐々に差は縮まって19ヶ月目には「新規購入したほうが安い」という計算になりました。
numbers_graph.png

試算表は次の通り。
5sのために支払っている月額は(1)4260円。これが来月から(2)7490円になってしまいます。
しかし割引を駆使すると6sの月額が(3)1842円になるという計算。2年経過して割引額が減ると(4)6482円なので、何か手を打った方がいいですね。
読み違えが多少あるかもしれませんが、大きく外してはいないはずです。
numbers_amount.png

このことはもちろんキャリア側も承知していて「2年経つと買い換えないと損ですよ〜」という結論ありきで、いかに「買い換えたほうがわずかに得」な設定にするか知恵を絞っているのでしょうね。
「モノを大事に使い続けること」の美徳はどこへ行ったのかという気がしますが、アナログ家電と違って電子製品の寿命は短い。経済を回したほうがグローバルに見ればみんな幸せ、だと思うことにしましょう。

5sを解約して格安SIMでの運用も考えていたのですが、それはまた別の機会に。

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消えた行列

IMG_8533.jpgアップル社のiPhone6sを買いました。
例年なら徹夜行列が話題になるのですが、今年は少し様子が違います。

そもそも何故行列ができていたかというと、アップル製品は家電量販店への入荷数がわからないことが多いのです。

ユーザーが予約をしても、初日に入手できるかどうかは当日にならないと分かりません。
一方でアップルストアや一部のキャリア旗艦店では十分な入荷数を用意しているので、並びさえすれば初日に入手できる可能性が高いのです。
あとは、世界中の人が行列に並んでいるので、ネットを通じで情報交換する一体感というかお祭り感でしょうかね。

IMG_0165.jpg事情が変わってきたのは昨年のiPhone 6発売時。
「並びさえすれば買える」を逆手にとって、某国の外国人団体が大挙した店があるようです。
しかも徹夜するのは数人で、開店直前に何十人も割り込むというマナーの悪さ。かなりのクレームが出ていたようです。

このため、6sは完全予約制にすることで、当日の飛び込み客は購入できないというシステムに変えてしまいました。
量販店で入荷数が確定すると、予約者には「何日の何時頃店に来られるか?」と連絡がきます。
これでは行列の出来ようがありません。

お祭り騒ぎがなくなったのは寂しいですが、iPhone人気が高まりすぎたので仕方ないですね。

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ドナドナ?

IMG_4318.jpgアップル社から発売されたiPad Air2を購入。
今まで使っていたものは初代iPad(2010)なので、さすがに動作が怪しくなっていました。
初代iPadはずいぶん前にソフトウェアアップデートの対象外になってしまい、上限はiOS5です。
最新はiOS8だから、動いているのが奇跡という感じでしょう。

アプリが起動しないのは仕方ないとして、FacebookやTwitterの書き込み中に落ちるのは困ります。
今年は新型iPhone6の購入を諦めて、iPadを買い換えることにしたのでした。

予約はせず発売日にヨドバシに行くと、ゴールド以外は豊富な在庫があるとのこと。
迷わずスペースグレイ64GBをゲットです。

帰宅して開包。毎年のことだけど、この瞬間は楽しいですね。
手に取った第一印象は「軽い・薄い・ベゼル狭い」。
初代に比べて240グラム軽く、厚さは半分になっています。
ふと4年間愛用した初代iPadに目を向けると、なんだか急に老けて見えます。
技術革新ってすごいですね。

夕食の間にデータ移行。いよいよ実機を操作です。
とにかく早い、そして落ちない!
早速、週刊少年ジャンプの電子版を定期購読してしまいました。
これで読書も捗ります。
この先フィルムを買って、カバーを選んでと楽しい儀式が盛りだくさん。

初代はドナドナせずに神棚(という名目の本棚の上)に保存です。

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宴の後

新型iPhoneで行列したときの後日談。
手持ちのiPhoneがバッテリー切れになったとき、隣に並んでいた方が「僕のバッテリーを使いなよ」と、アンパンマンのごとく親切にしてくれたのです。
ありがたくお借りして満充電させていただきました。

ところが、帰宅すると僕の充電ケーブルがありません。おそらくバッテリーを返却するとき、自分のケーブルも渡してしまったのでしょう。
iPhoneの充電ケーブルは「ライトニング」と呼ばれる専用品で、一本1980円と高価なのです。

バッテリーの人とは名刺交換しておらず、名前も名乗っていない。
人口200万の札幌で偶然再会する可能性は限りなくゼロです・・・

唯一の手がかりはその人が「並んでる様子をYouTubeにアップするよ」と語っていたことです。
数日後、YouTubeの「札幌 アップルストア」で検索してみると、それらしいビデオが掲載されていました。
しかも「ライトニング忘れた人、連絡ください」と書いてあるではありませんか。

早速メールすると、間違いなく隣に並んでいた人でした。
昼休みにアップルストアで待ち合わせてケーブルを返してもらい、一件落着。
ネットのつながりって凄いんだなと感じさせられる出来事でした。

IMG_0490更に後日談。
僕のモバイルバッテリーは用量が小さく、iPhone5を一度充電するのが精一杯。
それに対し、貸りたバッテリーは4~5回はフル充電できるとのこと。

新しいのが欲しいな~と思っていたところ、Amazonで”ANKER Astro M3“を発見しました。
大容量13000mAhで290グラム、特価2800円とお手ごろ価格(このクラスだと5000円が相場)。
iPhone 5sの容量が1570mAhらしいので理論上は8回充電できることになります。
これで旅行中でもバッテリーを気にせずに好きなだけネットで遊べますね。

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S is for Space Gray

IMG_0126秋の恒例行事となった新型iPhone発売の行列に並んできました。

今年の新製品は指紋認証を備えた iPhone 5s と、廉価版でカラフルな iPhone 5c の2種類。
毎年買い換えるのもアレなので今回は見送り・・・と思っていましたが、指紋認証に心惹かれて買うことにしてしまいました。

これまで何度もiPhoneの行列に並んできましたが徹夜は経験ありません。自宅から札幌市中心街が徒歩圏という強みを生かして(?)始発電車直前の参加でした。
しかし今回はキャリア3社が「事前予約は受け付けない」という謎の方針を打ち出したため、様々なうわさが飛び交う事となりました。
曰く「指紋認証の生産が追いつかず、初期出荷数は少ないのではないか」「予約を受け付けたら出荷数が少ないことがバレてしまい、販売スタートダッシュに差し障るから」などというものです。
確かに、同時発売の 5c は予約を受け付けて、 5sだけ受け付けないというのはおかしな話。
これは例年にない熾烈な争奪戦が繰り広げられるのではないかと予想して、初の徹夜行列を決心したのでした。

IMG_0158木曜の仕事が終わり次第並ぼうと思っていたら、某所で懇親会が開催されることに・・・幸い1次会で終了したので猛ダッシュで自宅に帰り、防寒セットを持って行列に並んだのでした。
ストア前に到着したのは21時過ぎ、すでに60人ほどが行列を作っています。アップルストアは大量に入荷するはずですが、100番以内はギリギリかも。出遅れた感が満載ですが、並ぶ以外に選択肢はありません(ええ、ありませんとも)。

この時期の札幌にしては冷え込みも少なく、良く晴れた夜空に満月が輝いているというナイスコンディション。
前後の人たちとトイレ休憩の協定を結んだ後はアップル談義で長い夜をすごします。
お互いのアップル暦を披露して、「SE30に出会った感動」「OS9からOSXの激動の時期」「iPhone発売による携帯電話勢力の塗り替え」などなど、君ら本でも出版しろよと言いたくなるぐらい濃い話が展開されました。

IMG_0163全国のアップルストアはどんな様子かなと調べていると、WWDC2009(サンフランシスコ)で同室だったM氏を思い出しました。彼はiPhoneアプリの開発をしているのでこの手の行列には並んでいるはず。
早速メッセージを送ると「仕事で札幌に来ています」という返事。「ひょっとして並んでる?」と聞くと「三越のライオン前です」という返事・・・・それって僕の真後ろでは?
数歩移動すると懐かしい顔が。実に4年ぶりの再会でした。なんという偶然。
昨今のWWDC事情を話したりと、再びアップルトークに花が咲く。

午前2時頃に就寝し、日の出と共に目覚めました。
この後は例によって6時頃に警備員さんによる行列整理、1列縦隊が3列になります。
6時半ぐらいからマスコミ各社が訪れて取材合戦の開始。

IMG_0178そして7時からは待ちに待った整理券の配布!
ストア店員は山の様にカードを持っているので、60番代ならたぶん大丈夫。
ドキドキしながら待っていると、希望通りにスペースグレイ64GBの整理券がもらえたのでした。これで入手は確定。昨夜21時から10時間の行列が報われました。

ところが、僕の後ろに並んでいた方の表情が少し暗い。聞くと、ゴールド希望だったのに配布終了してしまったのとこと。シルバーにして今日買うか、ゴールド入荷まで待つか、決断を迫られていたのです。
さすがに10時間の行列をナシにはできませんからシルバーに宗旨替えしたとの事。
色々なドラマがありますね。

8時にアップルストアがオープンしても戦いはまだ続きます。
携帯電話の契約は短くても30分ほどかかるので、60人が手続きを終えるには30時間! 受付が10口あるとしても3時間です。
先に並んだ人が高々とiPhone 5sを掲げて帰るのを、少なくとも3時間は指をくわえて見ていないといけないのです。

午前休しか取っていなかったので、遅くとも12時にストアに入れないとアウトです。
しかし、11時を過ぎても僕の前には10人ほど。これは午後休に突入かなと諦めかけていると、「ソフトバンクの方、どうぞ」とストアに案内されてしまいました。あれ、順番は?

iPhoneのキャリアはソフトバンク、AU、ドコモの3社。
このうちソフバンは長年の取り扱いで手際が良くスムーズに契約できているとのこと。AUは通信障害で契約が止まってしまい、ドコモは今年がはじめての取り扱いなので手続きに手間取っているという話でした。
つまり、僕の前に並んでいたのはAUかドコモを希望している人たち。ソフバンに限れば、実は列の先頭近くまで来ていたというオチでした。

IMG_0198契約は滞りなく終了し、12:30に晴れて iPhone 5sのオーナーになれました。期待通り指紋認証が楽しい。
一晩夢を語り合った仲間に別れを告げ、職場へ急いだのでした。

これだけの情報化社会&顧客第一主義の中で「買いたい人は並べ」という方針は如何なものかという声も聞きますが、我々は楽しんで並んでいるのです。
最新の情報機器を入手するのに徹夜で行列するという大いなる矛盾。この美しい無駄こそがホビーの真髄なんですよね。

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りんごてれび

アップル社の「アップルTV」を買いました。
TVと言ってもモニタが付いているわけではなく、モニタに繋ぐとパソコンの中の写真や動画が見られるという装置。ネット対応のビデオデッキという感じでしょうか。

製品自体は2007年2月に発売されているのですが、いまひとつ使い道が思いつかず未購入でした。
その後アップルTVは改良に改良を重ね、初代20x20cmという弁当箱サイズから、最新モデルは10x10cm以下という文庫本並の小型軽量化を達成しました。
周りの人から「アップルTV楽しいよ」という話は聞いていたのですが、最後の踏ん切りがつかず。

気が変わったのは夏休みに知り合いがお子さんを連れて来宅したときです。
最近のお子さんはYoutubeでお気に入りの動画をヘビーローテーションするらしく。大人の話にグズりだしたら「電車見ようね~」といってパソコンで検索するようです。
我が家ではiPadを使ってもらいましたが、子供は電子機器の扱いが乱暴で怖い。

「パソコンの画像をリビングのTVで見られないかな?」と思っていたら、グーグルから「Chromecast」発表というニュースが目に留まりました。TVのHDMI端子に挿すと、パソコンの中の動画や写真がTVで見られるというもの。
欲しい! と思ったけれど日本の発売は未定。しかし良く考えると、これはまるっきりアップルTVです。

そんなわけで財布を握り締めてヨドバシカメラへ。

帰宅して、説明書の類は一切読まずにいきなり接続。
アップルTVの画面を見ながら適当に設定すると繋がりました。この辺のユーザビリティ設計は流石という他ありません。

今回はビデオ配信サイトの”Hulu”を契約しました。
一ヶ月980円で映画やTVドラマが見放題。
「スタートレック エンタープライズ」や「デスパレートな妻たち」などなど、最新の海外ドラマが見られるのがすばらしい。

「ちょっと見てみるか」であっという間に2時間ぐらい経過してしまいます。
欲を言えば、InstagramとニコニコTVが見られるようになるとありがたいのですが、何か事情があるんでしょうかね。

この他、iPhoneの画像を表示したり、Macのデスクトップをミラーリングしたりと、実に様々な使い方ができるようです。実に楽しい!

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7来たる

アップル社の世界開発者会議(WWDC2013)が開催されました。
今年はチケットが一分で売り切れたんだとか。
僕が行った年(2009)は2〜3日は余裕があったような気がします。あの頃に比べて、ますますiPhoneの存在感が高まってきたということでしょうか。

キーノート中継は日本時間の午前2時なので、例によって早寝早起きで挑んでみました。
今回はなんと、アップル社がビデオストリーミングを用意してくれています。
つまり、サンフランシスコまで行かなくてもリアルタイムでティム・クックの話が聞けてしまうのです。

これだけ注目が集まってるとストリーミングも遅いよなぁ、と心配していたのですが、たまにカクッとなるぐらいでブロックノイズも殆どないという高品質。
30万円の旅費と30時間の移動がなくても、自宅の布団の中で世界最先端の発表をリアルタイムで見られるとは、時代は進んでますね。

肝心の発表ですが、これが実に面白い。
ティム・クックCEOになってからしばらくは堅実路線が続いていて、正直あまり面白くないな〜などと思っていました。
今年の発表はアップデートが中心ですが、OSX Marvericksのファインダ刷新やメモリ圧縮機能、新型Mac Proの発表などギーク心をくすぐるアイテムが登場。
説明も「俺はマックがこんなに好きなんだぜ」「どうだい、俺の作ったコレ凄いだろ!」という遊び心が溢れています。
これぞWWDCの醍醐味。やっぱり、また行ってみたいなあ。

今回の目玉はiPhoneの新OSであるところのiOS7でしょうか。初代iPhoneより5年以上も続いていたスキュアモーフィック(現実世界のノートや電卓を模倣したデザイン)を廃止して、純粋に「iPhoneの画面の中での見やすさとは何か?」を追求したフラットデザインになりました。

iOS7のリリースは秋ですが、開発者登録をしているので早速入れてみました・・・
NDAに引っかかったら恐いのであまり細かい事は言えませんが、これはリリースされたら賛否両論あるだろうなあ、という印象。
これまで5年間慣れ親しんだ「文法」が根底から覆されるので、「ログインする」「前のページに戻る」という目をつぶってもできるはずの動作が、いちいち考え込まないと出来なくなってしまいました。

もちろん、新しい文法に慣れてしまえば良いのでしょうが、本質的にフラットデザインは使いにくいのでは? という懸念が拭えません。
リリースまで時間がある事ですし、アップルも何らかの対策を打ってくるのではと想像します。
まだまだ楽しませて下さいよ!

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あばよ、相棒

自宅のiPhone 3Gが壊れてしまいました。
今はiPhone 5を使っているので困りはしないのですが、寝食を共にした機械がご臨終してしまうのは物悲しさがありました。

iPhone 3GSが発表されたのは2009年6月のWWDCの事。ジョブズは療養中のため欠席し、上級副社長のフィル・シラーが発表を担当しました。
僕はこの時のWWDCに参加してキーノートも聴講しました。世界で最初にiPhone 3Gを目にした(5千人のうちの)一人です。何の自慢にもならんけど。

そんなわけで、他のiPhoneと比べても特に愛着が深かったのですが、先日久しぶりに起動した所「アクティベーションが必要です」とのメッセージ。
しかし、指示通りにMacに繋いでも「認証エラー」とかで先に進みません。
他のiPhone3や4Sは問題なく認証できているので変だなと思いつつアップルストアへ。

ジーニアスは自信たっぷりに「初期化したら直ります」とのこと。待つ事10分で再起動すると・・・エラーメッセージ。
ジーニアスの顔があからさまに「あちゃー」という感じでした。
どうやらフラッシュメモリ上に読み取りエラーが発生してOSのインストールが出来ない状態との事。
いわゆる脳死状態の宣告をされてしまいました(T^T)。

ジーニアスは「パーツ交換は出来ないので有償交換になりますが・・・」と申し訳なさそうな口ぶり。
僕としては、もう使っていない機体だし、オークションに出す気もないので、このままご臨終を受け入れる事にしました。って大げさだな。
WWDCの思い出と共に、棚の奥深くに閉まっておきます。

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事実と真実

iPhone5の「パープル問題」が話題に上がっています。
カメラを強い光に向けた時、その周辺が紫色になってしまうというもの。手元のiPhone5でも簡単に再現しました。
ただ、フレアは条件が整えばどのカメラでも発生する物なので、取り立てて「不良品」という訳ではありません。

米Gizmode米Wired newsに取り上げられた事から一気に話題が広まりました。

気になるのが日本での報道のありかた。
まず、この問題は「フレア」であって「フリンジ」ではありません(詳細な説明はネットを見て下さい)。なのに何故か国内では「パープルフリンジ問題」という名称がまかり通っています。
専門外の人にはどうでもいい話だとは思いますが、「自動車」と「自転車」ぐらい違うので、間違った名称が流通している事に違和感を覚えます。

次に、パープル問題の原因が「赤外線カットフィルタを外したため」というのが定説になっている事。
手元のiPhone5で調べた所、赤外線カットフィルタは装着されています。これはテレビのリモコンを写せば簡単に確認できる事です。

大規模掲示板で「トラブルだ!」「回収だ!」と騒ぐ分には構わないと思いますが、WikipediaSlashdotのようなサイトまで事実を確認せずに「赤外カット〜」と書いてしまう人がいるのは、何だかなぁという気がします。

まあ、ウィキペディアは引用元を示して「そのような主張がある」という「事実」を集めるのが趣旨ですからね。
そこに書かれている事が「真実」だと思い込むのは、そもそもの使い方を間違えているとい事でしょう。

地味なケースですが、ネットを通じて明らかに間違った話が伝搬して行く様子は、ちょっと背筋が寒くなりました。