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りんごてれび

アップル社の「アップルTV」を買いました。
TVと言ってもモニタが付いているわけではなく、モニタに繋ぐとパソコンの中の写真や動画が見られるという装置。ネット対応のビデオデッキという感じでしょうか。

製品自体は2007年2月に発売されているのですが、いまひとつ使い道が思いつかず未購入でした。
その後アップルTVは改良に改良を重ね、初代20x20cmという弁当箱サイズから、最新モデルは10x10cm以下という文庫本並の小型軽量化を達成しました。
周りの人から「アップルTV楽しいよ」という話は聞いていたのですが、最後の踏ん切りがつかず。

気が変わったのは夏休みに知り合いがお子さんを連れて来宅したときです。
最近のお子さんはYoutubeでお気に入りの動画をヘビーローテーションするらしく。大人の話にグズりだしたら「電車見ようね~」といってパソコンで検索するようです。
我が家ではiPadを使ってもらいましたが、子供は電子機器の扱いが乱暴で怖い。

「パソコンの画像をリビングのTVで見られないかな?」と思っていたら、グーグルから「Chromecast」発表というニュースが目に留まりました。TVのHDMI端子に挿すと、パソコンの中の動画や写真がTVで見られるというもの。
欲しい! と思ったけれど日本の発売は未定。しかし良く考えると、これはまるっきりアップルTVです。

そんなわけで財布を握り締めてヨドバシカメラへ。

帰宅して、説明書の類は一切読まずにいきなり接続。
アップルTVの画面を見ながら適当に設定すると繋がりました。この辺のユーザビリティ設計は流石という他ありません。

今回はビデオ配信サイトの”Hulu”を契約しました。
一ヶ月980円で映画やTVドラマが見放題。
「スタートレック エンタープライズ」や「デスパレートな妻たち」などなど、最新の海外ドラマが見られるのがすばらしい。

「ちょっと見てみるか」であっという間に2時間ぐらい経過してしまいます。
欲を言えば、InstagramとニコニコTVが見られるようになるとありがたいのですが、何か事情があるんでしょうかね。

この他、iPhoneの画像を表示したり、Macのデスクトップをミラーリングしたりと、実に様々な使い方ができるようです。実に楽しい!

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7来たる

アップル社の世界開発者会議(WWDC2013)が開催されました。
今年はチケットが一分で売り切れたんだとか。
僕が行った年(2009)は2〜3日は余裕があったような気がします。あの頃に比べて、ますますiPhoneの存在感が高まってきたということでしょうか。

キーノート中継は日本時間の午前2時なので、例によって早寝早起きで挑んでみました。
今回はなんと、アップル社がビデオストリーミングを用意してくれています。
つまり、サンフランシスコまで行かなくてもリアルタイムでティム・クックの話が聞けてしまうのです。

これだけ注目が集まってるとストリーミングも遅いよなぁ、と心配していたのですが、たまにカクッとなるぐらいでブロックノイズも殆どないという高品質。
30万円の旅費と30時間の移動がなくても、自宅の布団の中で世界最先端の発表をリアルタイムで見られるとは、時代は進んでますね。

肝心の発表ですが、これが実に面白い。
ティム・クックCEOになってからしばらくは堅実路線が続いていて、正直あまり面白くないな〜などと思っていました。
今年の発表はアップデートが中心ですが、OSX Marvericksのファインダ刷新やメモリ圧縮機能、新型Mac Proの発表などギーク心をくすぐるアイテムが登場。
説明も「俺はマックがこんなに好きなんだぜ」「どうだい、俺の作ったコレ凄いだろ!」という遊び心が溢れています。
これぞWWDCの醍醐味。やっぱり、また行ってみたいなあ。

今回の目玉はiPhoneの新OSであるところのiOS7でしょうか。初代iPhoneより5年以上も続いていたスキュアモーフィック(現実世界のノートや電卓を模倣したデザイン)を廃止して、純粋に「iPhoneの画面の中での見やすさとは何か?」を追求したフラットデザインになりました。

iOS7のリリースは秋ですが、開発者登録をしているので早速入れてみました・・・
NDAに引っかかったら恐いのであまり細かい事は言えませんが、これはリリースされたら賛否両論あるだろうなあ、という印象。
これまで5年間慣れ親しんだ「文法」が根底から覆されるので、「ログインする」「前のページに戻る」という目をつぶってもできるはずの動作が、いちいち考え込まないと出来なくなってしまいました。

もちろん、新しい文法に慣れてしまえば良いのでしょうが、本質的にフラットデザインは使いにくいのでは? という懸念が拭えません。
リリースまで時間がある事ですし、アップルも何らかの対策を打ってくるのではと想像します。
まだまだ楽しませて下さいよ!

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あばよ、相棒

自宅のiPhone 3Gが壊れてしまいました。
今はiPhone 5を使っているので困りはしないのですが、寝食を共にした機械がご臨終してしまうのは物悲しさがありました。

iPhone 3GSが発表されたのは2009年6月のWWDCの事。ジョブズは療養中のため欠席し、上級副社長のフィル・シラーが発表を担当しました。
僕はこの時のWWDCに参加してキーノートも聴講しました。世界で最初にiPhone 3Gを目にした(5千人のうちの)一人です。何の自慢にもならんけど。

そんなわけで、他のiPhoneと比べても特に愛着が深かったのですが、先日久しぶりに起動した所「アクティベーションが必要です」とのメッセージ。
しかし、指示通りにMacに繋いでも「認証エラー」とかで先に進みません。
他のiPhone3や4Sは問題なく認証できているので変だなと思いつつアップルストアへ。

ジーニアスは自信たっぷりに「初期化したら直ります」とのこと。待つ事10分で再起動すると・・・エラーメッセージ。
ジーニアスの顔があからさまに「あちゃー」という感じでした。
どうやらフラッシュメモリ上に読み取りエラーが発生してOSのインストールが出来ない状態との事。
いわゆる脳死状態の宣告をされてしまいました(T^T)。

ジーニアスは「パーツ交換は出来ないので有償交換になりますが・・・」と申し訳なさそうな口ぶり。
僕としては、もう使っていない機体だし、オークションに出す気もないので、このままご臨終を受け入れる事にしました。って大げさだな。
WWDCの思い出と共に、棚の奥深くに閉まっておきます。

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事実と真実

iPhone5の「パープル問題」が話題に上がっています。
カメラを強い光に向けた時、その周辺が紫色になってしまうというもの。手元のiPhone5でも簡単に再現しました。
ただ、フレアは条件が整えばどのカメラでも発生する物なので、取り立てて「不良品」という訳ではありません。

米Gizmode米Wired newsに取り上げられた事から一気に話題が広まりました。

気になるのが日本での報道のありかた。
まず、この問題は「フレア」であって「フリンジ」ではありません(詳細な説明はネットを見て下さい)。なのに何故か国内では「パープルフリンジ問題」という名称がまかり通っています。
専門外の人にはどうでもいい話だとは思いますが、「自動車」と「自転車」ぐらい違うので、間違った名称が流通している事に違和感を覚えます。

次に、パープル問題の原因が「赤外線カットフィルタを外したため」というのが定説になっている事。
手元のiPhone5で調べた所、赤外線カットフィルタは装着されています。これはテレビのリモコンを写せば簡単に確認できる事です。

大規模掲示板で「トラブルだ!」「回収だ!」と騒ぐ分には構わないと思いますが、WikipediaSlashdotのようなサイトまで事実を確認せずに「赤外カット〜」と書いてしまう人がいるのは、何だかなぁという気がします。

まあ、ウィキペディアは引用元を示して「そのような主張がある」という「事実」を集めるのが趣旨ですからね。
そこに書かれている事が「真実」だと思い込むのは、そもそもの使い方を間違えているとい事でしょう。

地味なケースですが、ネットを通じて明らかに間違った話が伝搬して行く様子は、ちょっと背筋が寒くなりました。

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ライトニング

iPhoneの新型コネクタ「ライトニング」を買いました。
iPhoneとパソコンを繋いだり充電したりする時に必要なケーブルです。
独自規格のケーブルにまで名前を付けてしまうとは、ブランド商法たくましい。買っちゃうじゃないですか(^_^)。

もちろん、iPhone 5を購入した時にケーブルは付いてくるのですが、出先で充電するためにはコードを1本持ち歩いた方が便利なのです。
古いUSBコネクタは500円ぐらいで買えたのですが、ライトニングは驚きの1800円。
まあ、規格の発表直後で純正品しかない状況だから仕方ない。サードパーティの方々、期待してます。マジで。

そういや最初にiPodが発売された時のケーブルはFireWireでしたね(覚えてる?)。2004年の第4世代からUSBケーブルになったのですが、ケーブル自体に名前は付いてないですね。
そして2012年発売のiPhone 5からは従来のUSBケーブルは使えなくなり、ライトニングのみとなってしまいました。

全世界に何千万台と普及した後ですら、必需品のケーブル仕様をシレっと変えてしまうとは。この思い切りの良さが成長の秘密でしょうかね。