9
30
宴の後

新型iPhoneで行列したときの後日談。
手持ちのiPhoneがバッテリー切れになったとき、隣に並んでいた方が「僕のバッテリーを使いなよ」と、アンパンマンのごとく親切にしてくれたのです。
ありがたくお借りして満充電させていただきました。

ところが、帰宅すると僕の充電ケーブルがありません。おそらくバッテリーを返却するとき、自分のケーブルも渡してしまったのでしょう。
iPhoneの充電ケーブルは「ライトニング」と呼ばれる専用品で、一本1980円と高価なのです。

バッテリーの人とは名刺交換しておらず、名前も名乗っていない。
人口200万の札幌で偶然再会する可能性は限りなくゼロです・・・

唯一の手がかりはその人が「並んでる様子をYouTubeにアップするよ」と語っていたことです。
数日後、YouTubeの「札幌 アップルストア」で検索してみると、それらしいビデオが掲載されていました。
しかも「ライトニング忘れた人、連絡ください」と書いてあるではありませんか。

早速メールすると、間違いなく隣に並んでいた人でした。
昼休みにアップルストアで待ち合わせてケーブルを返してもらい、一件落着。
ネットのつながりって凄いんだなと感じさせられる出来事でした。

IMG_0490更に後日談。
僕のモバイルバッテリーは用量が小さく、iPhone5を一度充電するのが精一杯。
それに対し、貸りたバッテリーは4~5回はフル充電できるとのこと。

新しいのが欲しいな~と思っていたところ、Amazonで”ANKER Astro M3“を発見しました。
大容量13000mAhで290グラム、特価2800円とお手ごろ価格(このクラスだと5000円が相場)。
iPhone 5sの容量が1570mAhらしいので理論上は8回充電できることになります。
これで旅行中でもバッテリーを気にせずに好きなだけネットで遊べますね。

9
20
S is for Space Gray

IMG_0126秋の恒例行事となった新型iPhone発売の行列に並んできました。

今年の新製品は指紋認証を備えた iPhone 5s と、廉価版でカラフルな iPhone 5c の2種類。
毎年買い換えるのもアレなので今回は見送り・・・と思っていましたが、指紋認証に心惹かれて買うことにしてしまいました。

これまで何度もiPhoneの行列に並んできましたが徹夜は経験ありません。自宅から札幌市中心街が徒歩圏という強みを生かして(?)始発電車直前の参加でした。
しかし今回はキャリア3社が「事前予約は受け付けない」という謎の方針を打ち出したため、様々なうわさが飛び交う事となりました。
曰く「指紋認証の生産が追いつかず、初期出荷数は少ないのではないか」「予約を受け付けたら出荷数が少ないことがバレてしまい、販売スタートダッシュに差し障るから」などというものです。
確かに、同時発売の 5c は予約を受け付けて、 5sだけ受け付けないというのはおかしな話。
これは例年にない熾烈な争奪戦が繰り広げられるのではないかと予想して、初の徹夜行列を決心したのでした。

IMG_0158木曜の仕事が終わり次第並ぼうと思っていたら、某所で懇親会が開催されることに・・・幸い1次会で終了したので猛ダッシュで自宅に帰り、防寒セットを持って行列に並んだのでした。
ストア前に到着したのは21時過ぎ、すでに60人ほどが行列を作っています。アップルストアは大量に入荷するはずですが、100番以内はギリギリかも。出遅れた感が満載ですが、並ぶ以外に選択肢はありません(ええ、ありませんとも)。

この時期の札幌にしては冷え込みも少なく、良く晴れた夜空に満月が輝いているというナイスコンディション。
前後の人たちとトイレ休憩の協定を結んだ後はアップル談義で長い夜をすごします。
お互いのアップル暦を披露して、「SE30に出会った感動」「OS9からOSXの激動の時期」「iPhone発売による携帯電話勢力の塗り替え」などなど、君ら本でも出版しろよと言いたくなるぐらい濃い話が展開されました。

IMG_0163全国のアップルストアはどんな様子かなと調べていると、WWDC2009(サンフランシスコ)で同室だったM氏を思い出しました。彼はiPhoneアプリの開発をしているのでこの手の行列には並んでいるはず。
早速メッセージを送ると「仕事で札幌に来ています」という返事。「ひょっとして並んでる?」と聞くと「三越のライオン前です」という返事・・・・それって僕の真後ろでは?
数歩移動すると懐かしい顔が。実に4年ぶりの再会でした。なんという偶然。
昨今のWWDC事情を話したりと、再びアップルトークに花が咲く。

午前2時頃に就寝し、日の出と共に目覚めました。
この後は例によって6時頃に警備員さんによる行列整理、1列縦隊が3列になります。
6時半ぐらいからマスコミ各社が訪れて取材合戦の開始。

IMG_0178そして7時からは待ちに待った整理券の配布!
ストア店員は山の様にカードを持っているので、60番代ならたぶん大丈夫。
ドキドキしながら待っていると、希望通りにスペースグレイ64GBの整理券がもらえたのでした。これで入手は確定。昨夜21時から10時間の行列が報われました。

ところが、僕の後ろに並んでいた方の表情が少し暗い。聞くと、ゴールド希望だったのに配布終了してしまったのとこと。シルバーにして今日買うか、ゴールド入荷まで待つか、決断を迫られていたのです。
さすがに10時間の行列をナシにはできませんからシルバーに宗旨替えしたとの事。
色々なドラマがありますね。

8時にアップルストアがオープンしても戦いはまだ続きます。
携帯電話の契約は短くても30分ほどかかるので、60人が手続きを終えるには30時間! 受付が10口あるとしても3時間です。
先に並んだ人が高々とiPhone 5sを掲げて帰るのを、少なくとも3時間は指をくわえて見ていないといけないのです。

午前休しか取っていなかったので、遅くとも12時にストアに入れないとアウトです。
しかし、11時を過ぎても僕の前には10人ほど。これは午後休に突入かなと諦めかけていると、「ソフトバンクの方、どうぞ」とストアに案内されてしまいました。あれ、順番は?

iPhoneのキャリアはソフトバンク、AU、ドコモの3社。
このうちソフバンは長年の取り扱いで手際が良くスムーズに契約できているとのこと。AUは通信障害で契約が止まってしまい、ドコモは今年がはじめての取り扱いなので手続きに手間取っているという話でした。
つまり、僕の前に並んでいたのはAUかドコモを希望している人たち。ソフバンに限れば、実は列の先頭近くまで来ていたというオチでした。

IMG_0198契約は滞りなく終了し、12:30に晴れて iPhone 5sのオーナーになれました。期待通り指紋認証が楽しい。
一晩夢を語り合った仲間に別れを告げ、職場へ急いだのでした。

これだけの情報化社会&顧客第一主義の中で「買いたい人は並べ」という方針は如何なものかという声も聞きますが、我々は楽しんで並んでいるのです。
最新の情報機器を入手するのに徹夜で行列するという大いなる矛盾。この美しい無駄こそがホビーの真髄なんですよね。

7
28
りんごてれび

アップル社の「アップルTV」を買いました。
TVと言ってもモニタが付いているわけではなく、モニタに繋ぐとパソコンの中の写真や動画が見られるという装置。ネット対応のビデオデッキという感じでしょうか。

製品自体は2007年2月に発売されているのですが、いまひとつ使い道が思いつかず未購入でした。
その後アップルTVは改良に改良を重ね、初代20x20cmという弁当箱サイズから、最新モデルは10x10cm以下という文庫本並の小型軽量化を達成しました。
周りの人から「アップルTV楽しいよ」という話は聞いていたのですが、最後の踏ん切りがつかず。

気が変わったのは夏休みに知り合いがお子さんを連れて来宅したときです。
最近のお子さんはYoutubeでお気に入りの動画をヘビーローテーションするらしく。大人の話にグズりだしたら「電車見ようね~」といってパソコンで検索するようです。
我が家ではiPadを使ってもらいましたが、子供は電子機器の扱いが乱暴で怖い。

「パソコンの画像をリビングのTVで見られないかな?」と思っていたら、グーグルから「Chromecast」発表というニュースが目に留まりました。TVのHDMI端子に挿すと、パソコンの中の動画や写真がTVで見られるというもの。
欲しい! と思ったけれど日本の発売は未定。しかし良く考えると、これはまるっきりアップルTVです。

そんなわけで財布を握り締めてヨドバシカメラへ。

帰宅して、説明書の類は一切読まずにいきなり接続。
アップルTVの画面を見ながら適当に設定すると繋がりました。この辺のユーザビリティ設計は流石という他ありません。

今回はビデオ配信サイトの”Hulu”を契約しました。
一ヶ月980円で映画やTVドラマが見放題。
「スタートレック エンタープライズ」や「デスパレートな妻たち」などなど、最新の海外ドラマが見られるのがすばらしい。

「ちょっと見てみるか」であっという間に2時間ぐらい経過してしまいます。
欲を言えば、InstagramとニコニコTVが見られるようになるとありがたいのですが、何か事情があるんでしょうかね。

この他、iPhoneの画像を表示したり、Macのデスクトップをミラーリングしたりと、実に様々な使い方ができるようです。実に楽しい!

6
11
7来たる

アップル社の世界開発者会議(WWDC2013)が開催されました。
今年はチケットが一分で売り切れたんだとか。
僕が行った年(2009)は2〜3日は余裕があったような気がします。あの頃に比べて、ますますiPhoneの存在感が高まってきたということでしょうか。

キーノート中継は日本時間の午前2時なので、例によって早寝早起きで挑んでみました。
今回はなんと、アップル社がビデオストリーミングを用意してくれています。
つまり、サンフランシスコまで行かなくてもリアルタイムでティム・クックの話が聞けてしまうのです。

これだけ注目が集まってるとストリーミングも遅いよなぁ、と心配していたのですが、たまにカクッとなるぐらいでブロックノイズも殆どないという高品質。
30万円の旅費と30時間の移動がなくても、自宅の布団の中で世界最先端の発表をリアルタイムで見られるとは、時代は進んでますね。

肝心の発表ですが、これが実に面白い。
ティム・クックCEOになってからしばらくは堅実路線が続いていて、正直あまり面白くないな〜などと思っていました。
今年の発表はアップデートが中心ですが、OSX Marvericksのファインダ刷新やメモリ圧縮機能、新型Mac Proの発表などギーク心をくすぐるアイテムが登場。
説明も「俺はマックがこんなに好きなんだぜ」「どうだい、俺の作ったコレ凄いだろ!」という遊び心が溢れています。
これぞWWDCの醍醐味。やっぱり、また行ってみたいなあ。

今回の目玉はiPhoneの新OSであるところのiOS7でしょうか。初代iPhoneより5年以上も続いていたスキュアモーフィック(現実世界のノートや電卓を模倣したデザイン)を廃止して、純粋に「iPhoneの画面の中での見やすさとは何か?」を追求したフラットデザインになりました。

iOS7のリリースは秋ですが、開発者登録をしているので早速入れてみました・・・
NDAに引っかかったら恐いのであまり細かい事は言えませんが、これはリリースされたら賛否両論あるだろうなあ、という印象。
これまで5年間慣れ親しんだ「文法」が根底から覆されるので、「ログインする」「前のページに戻る」という目をつぶってもできるはずの動作が、いちいち考え込まないと出来なくなってしまいました。

もちろん、新しい文法に慣れてしまえば良いのでしょうが、本質的にフラットデザインは使いにくいのでは? という懸念が拭えません。
リリースまで時間がある事ですし、アップルも何らかの対策を打ってくるのではと想像します。
まだまだ楽しませて下さいよ!

4
11
AndとOrとAnd/Or

英語には”and/or”と云う不思議な表現があります。
“and”は「及び」、”or”は「又は」、じゃあ”and/or”は「及び、または、又は」?
この単語を目にする度にモヤッとしてたので、ちょっとまとめてみました。

典型的な”and/or”の例文では
“He will eat cake and/or pie”
「彼はケーキおよび(または)パイを食べるでしょう」
となっています。
これを読んでも「両方食べたいのか、片方なのか、どっちだよ!?」となってしまいます。そもそも日本語には”and/or”に対応する概念がないんですよね。翻訳家泣かせらしいです。

そこで”and”,”or”,”and/or”が明確に区別できるような例を考えてみました。

ここに1通のアンケート用紙があり〔苗字〕〔名前〕の記入を求められているとしましょう。
“and”の場合は記入欄が2つあり両方への記入が求められます。片方だけの記入は許されません。

記入欄:〔苗字〕and〔名前〕
許される記入例
(1)〔苗字〕〔名前〕
許されない記入例
(1)〔苗字〕〔__〕
(2)〔__〕「名前」
(3)〔__〕〔__〕

”or”の場合は記入欄が1つあります。未記入は許されません。

記入欄:〔苗字or名前〕
許される記入例
(1)〔苗字〕
(2)〔名前〕
許されない記入例
(1)〔__〕

ここで大事なのが、この”or”は強制的に「どちらか一方しか記入できない」という事です。
記入欄が〔苗字〕or〔名前〕でない事に注意。

そして肝心の”and/or”の場合は記入欄が2つあり、2つとも記入しても良いし、どちらか1方の記入でも構いません。未記入は許されません。

記入欄:〔苗字〕and/or〔名前〕
許される記入例
(1)〔苗字〕〔__〕
(2)〔__〕〔名前〕
(3)〔苗字〕〔名前〕
許されない記入例
(1)〔__〕〔__〕

こんな感じでお分かりいただけたでしょうか?
結局、この問題を理解するときに難しいのは”and/or”そのものではなくて、”or”が「強制的にどちらか一方のみ」という隠れた意味を持っていると気づくかどうかなんですね。

「アイスorケーキを食べて良いよ」と言われた時は、その裏に「2つ両方はダメだよ」という意味が隠れています。「2つとも食べていいよ」を表すには”and/or”を使いましょう、という話でした。
日本人は腹の探り合いが得意だから、この条件式をもっと上手く使いこなせそうな気がします。