6月2日は「ぐうたら感謝の日」です。漫画「ドラえもん」で「6月には祝日が1日もないから祝日を作ろう」とした「ぐうたらの日」というエピソードが元になっています。
この話が発表された1975年のカレンダーは2025年と同じなので、のび太くんの気持ちをリアルに味わえると話題になりました。
とはいえ、曜日が一致するのはそれほどレアではなく、これまでは1980, 1986, 1997, 2003, 2008, 2014年の6月は1975年と同じ曜日になります。
今回、このカレンダーを確認しようとしたら、macOSでは6月が「4月」と表示されることに気づいてしまいました。
Unix系のOSには、その月のカレンダーをテキスト表示してくれる”cal”という便利なコマンドがあります。
しかし、6月分を表示してみると、曜日は合っているのにタイトルだけ「4月」になるという奇妙な現象が起きていたのです。
$ cal 6 2025 4月 2025 日 月 火 水 木 金 土 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30
これだけ大きなバグだと他の人も気づいていて、解説ブログがいくつか見つかりました。
このバグが起きているのは日本だけで、macOS 15.4のリリース時に日本語向けのロケールファイルが変更されたことが原因でした。
日本語向けの日付・曜日設定は”/usr/share/locale/ja_JP/LC_TIME”に書かれているのですが、”午前/午後”と書かれるべき箇所が”午前/AM/午後/PM”と、冗長な2行が入り込んでしまったようです。
このため”6月”という文字列があるはずの行に”4月”が書かれていることになり、カレンダーが2ヶ月ずれるというオチでした。
環境変数を変更すれば直るようですが、アップデート待ちとします。