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ワイヤレスイヤホン

ワイヤレスイヤホンを買いました。
左右分離でアクティブノイズキャンセル機能付きのAnker Soundcore P40iです。

これまでも左右分離は使っていましたが、今回のP40iは「マルチポイント接続」と「アクティブノイズキャンセル」が目玉です。

「マルチポイント接続」は、1台のイヤホンが複数のスマートフォンに同時に接続できるというもの(P40iは2台まで)。
スマホAで音楽を聴いている状態でスマホBでも音楽を再生すると、Aが自動で再生停止になり自動的にBの音楽がイヤホンから流れます。
ここで再度Aで音楽を再生すると今度はBの再生が停止します。
これまで2台のスマホで1つのワイヤレスイヤホンを使うときは「AでBluetoothを切ってから、Bで接続操作して、AのBluetoothをオンに戻す」という手間がかかっていたので、自動で切り替えてくれるのはありがたい。

「ノイズキャンセル」はマイクで拾った周囲の音に対して、逆位相の音をスピーカーから流すことでノイズを聞こえなくする技術です。
購入後は喫茶店に入って早速ノイズキャンセルを試してみました。
P40iはスマホアプリでノイズキャンセルの強度を変更できて、「低(1)」でも室内の囁き声はかなり減ります。そして「最強(5)」にすると、車の走行音や空調ファンの音まで低減されます。これはすごい。
なお、お皿を運ぶときのカチャカチャ音や、クシャミの音などは聞こえてきました。
アプリ側でキャンセル強度を変更すると、1秒ぐらいかけてゆっくりと周囲の音が聞こえなくなります。もしキャンセル強度がパッと切り替わったら耳が聞こえなくなったのかと驚いてしまうので、こういう仕様にしたのでしょう。

一通り実験を終えてイヤホンを外すと、喫茶店の喧騒が再び耳に入ってくるようになります。この瞬間は音の立体感が消失して、まるで全員に耳元で囁かれているような不思議な感覚がありました。

そういえば、生まれて初めてヘッドフォンで音楽を聴いたときは「頭の中で音が鳴っている!」と驚いた記憶があります。
「聴覚」は起きている間ずっと使っている人体の機能ですが、この歳になってもまだ新しい聴覚体験があるのだなと感動しました。

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ぐうたら感謝の日

6月2日は「ぐうたら感謝の日」です。漫画「ドラえもん」で「6月には祝日が1日もないから祝日を作ろう」とした「ぐうたらの日」というエピソードが元になっています。
この話が発表された1975年のカレンダーは2025年と同じなので、のび太くんの気持ちをリアルに味わえると話題になりました。
とはいえ、曜日が一致するのはそれほどレアではなく、これまでは1980, 1986, 1997, 2003, 2008, 2014年の6月は1975年と同じ曜日になります。
今回、このカレンダーを確認しようとしたら、macOSでは6月が「4月」と表示されることに気づいてしまいました。
Unix系のOSには、その月のカレンダーをテキスト表示してくれる”cal”という便利なコマンドがあります。
しかし、6月分を表示してみると、曜日は合っているのにタイトルだけ「4月」になるという奇妙な現象が起きていたのです。

$ cal 6 2025
      4月 2025         
日 月 火 水 木 金 土  
 1  2  3  4  5  6  7  
 8  9 10 11 12 13 14  
15 16 17 18 19 20 21  
22 23 24 25 26 27 28  
29 30     

これだけ大きなバグだと他の人も気づいていて、解説ブログがいくつか見つかりました。
このバグが起きているのは日本だけで、macOS 15.4のリリース時に日本語向けのロケールファイルが変更されたことが原因でした。
日本語向けの日付・曜日設定は”/usr/share/locale/ja_JP/LC_TIME”に書かれているのですが、”午前/午後”と書かれるべき箇所が”午前/AM/午後/PM”と、冗長な2行が入り込んでしまったようです。
このため”6月”という文字列があるはずの行に”4月”が書かれていることになり、カレンダーが2ヶ月ずれるというオチでした。
環境変数を変更すれば直るようですが、アップデート待ちとします。

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電波時計

電波時計を強制的に同期させることに成功しました。
現代のクォーツ時計は機械式に比べて非常に正確ですが、それでも月に15秒ほどの誤差は出てしまいます。これに対し電波時計は標準電波を受信して自分で時刻を合わせるというもので、電波さえ受信できれば原理上はいつまでも誤差±0秒にできる優れもの。

しかし、日本には標準電波の送信局は2つしかありません。札幌から最寄りの福島県の送信局までは直線で625Km離れており、電波は相当弱くなっています。
北海道では室内での受信はかなり難しく、窓際に置くなど工夫してようやく時刻を合わせられます。新品の時は時刻合わせできても、経年変化で受信性能が落ちると全く受信できないなども発生します。

そこで、この標準電波を「偽装」してみることにしました(出力が非常に小さいので電波法には抵触しません、念の為)。
用意するものはiPhone、”AMループアンテナ“、iPhoneアプリの”JJYSimulator“の3つです。
ループアンテナをiPhoneのイヤホンジャックに差し、”JJY Simulator”を起動すると標準電波と同じ電波が出力されるという仕組みになっています。

ループアンテナでなく、只のイヤホンでも同じことができるという報告例もありますが、自宅で試したところ効果なし。
そこで念の為、ループアンテナを購入(980円)したという次第です。

ループアンテナを近づけると、電波時計の受信強度を示すアイコンが「最大」を表してくれました(5段階中の5)。ほんの2分で時刻合わせは終了し「同期済み」のアイコンが点灯してくれました。
誤差なし生活は快適。

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クローズアップ

cotactsheet.jpg「ミカンのヘタの白い筋から房の数がわかる」という定番ネタをデジタル顕微鏡で試してみました。
小さい房が混じっている場合はどれを1個に数えるか難しく、ネットの写真ほどは綺麗に数えられませんでした・・・

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レギオン襲来

札幌に新しい商業施設「ココノ ススキノ」がオープンしました。
北海道最大の歓楽街ススキノの中心に位置するシンボリックな建物になりそうです。

この場所にはかつて「札幌松坂屋」(1974年)がありました。ロビンソン(1994)、ラフィラ(2009)と経営母体が変わりながら50年近く営業していたのですが2021年にビルごと解体。
跡地に新たに作られたのが「ココノ ススキノ」になります。

札幌は「新幹線延伸(2030)」「札幌オリンピック(2030)」という長期計画に向けて商業施設の新造ラッシュの気配がありました。しかし、新幹線は1年遅れ、オリンピック誘致は立ち消えになりそうで、再開発計画も縮小するところが出てきそうです。
「ココノ」はそんな逆風が吹く直前にオープンしたので、なんだか煌びやかでイケイケな印象の建物になっています。

ココノにはシネコンのTOHOシネマズが入っています。
オープニング上映として「ガメラ2 レギオン襲来」と「探偵はバーにいる」という、札幌が舞台の映画が選ばれました。実に渋い。
特に「ガメラ2」は、旧ロビンソンに宇宙怪獣レギオンが寄生し、ガメラがそれを薙ぎ倒すという場面があります。
ガメラに壊されたまさにその場所で作品を見られるという実に貴重な機会です。

そんなわけで、オープン初日にガメラ2を見てきました。
古き良きミニチュア特撮がメインですが、それほど古さは感じない。
札幌ロケが多いので「この場面はあそこだな」「このビルはもう無くなった」「そこからススキノまで何時間かかるんだよ」など、ツッコミを入れながら見るのが醍醐味です。

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30年

僕の北海道初上陸から今日で30年です。
このブログ中で「20年目」「1万日目」と書いてきたので追加情報はなし。
上陸40年(2033年9月6日)には、札幌には新幹線が通ってオリンピック開催後でしょうかね。
さらにその先の記念日は上陸2万日(2048年6月9日)の予定です。乞うご期待(?)

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Lost&Found

羽田空港に折りたたみ傘を忘れてしまいました。
手荷物ゲートのX線を通過するときにタブレット・スマホ・傘などを取り出したのですが、傘だけカバンに入れ忘れていたようです。
離陸後に気づいたので取りに戻るわけにもいかない・・・

羽田空港には遺失物登録というページがあるのですが、手荷物ゲート通過後の忘れ物は登録対象外のようでした。
念のため羽田空港に電話してみると「国際線はそのとおりだが、国内線はそのような区分はない」とのこと。
紛失日時とゲート番号を伝えると、オペレータは「それらしいものがありました」とすぐに保管庫で見つけてくれたようです。
電話口で色や特徴などを伝え「おそらく紛失された品でしょう」ということになり、着払いで送ってもらいました。
高い品ではないのですが、送料1400円なら買い直すより安い。

あれだけ巨大な空港だから傘の忘れ物なんて山ほどあるはずで、見つかることは期待していませんでした。
電話口でスムーズに話が進み、2日後に自宅で受領すると間違いなく紛失した傘でした。

親切なオペレータさんに感謝。
日本のサービスすごいなと感心しました。

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トマス・モア

映画ドラえもん「のび太と空の理想郷」を見た。
裏山で昼寝をしていたのび太は、空の上に「三日月型の島」が浮いているのを発見する。それが噂話で聞いた「ユートピア」ではないかと考えたのび太は、ドラえもんの道具でユートピアを探す旅に出る。
ドラえもん曰く世界には「不思議な三日月型を見た」という伝承があるらしい。タイムマシンでそれらの目撃談を一つ一つ検証すれば、いつかはユートピアに出会えるかもしれない。
果たして、その伝承の一つは本当に「空に浮かぶユートピア」だった・・・というのが導入部。

ここ数年の映画ドラえもんは、藤子F先生による原作モノ(恐竜・大魔境・鉄人兵団)と、映画オリジナル(宝島・南極カチコチ)が交互に作られていて、今回は「映画オリジナルストーリー」です。
まあ、ぶっちゃけると5段階評価で2ぐらいの作品。「思わせぶりな登場人物」「感動的なセリフ」などがツギハギで、いかにも商業芸術でございますという感じ。

たとえば導入部。せっかく「空に浮かぶ三日月の島を発見した」のに「じゃあ、タイムマシンで過去の目撃情報を検証しよう」という発想がよくわからない。目の前に不思議現象が起きているんだから、なぜそれを探索しないのか?
ようやく辿り着いたユートピアでは、ジャイアンやスネ夫が「良い子」になるという不思議現象が起こり、のび太が違和感を覚えるのですが、それを肯定したり否定したりと、いま一つ視点が定まらない。
そして、ゲストヒロインであるはずのハンナちゃんが、本当に何もしません。ただ居るだけ。
さらに「謎のキャラクター」であるマリンバは、「ルパン三世」の峰不二子みたいな言動で、藤子テイストからは完全に浮いている。
ラスボスの三賢人も、キャラが立たないまま「実は**でした」と言われても「誰それ?」という感じ。

藤子F先生の原作も当たり外れは大きいのですが、それを差し引いても今回の脚本の散漫さは酷いと思う。

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言語切り替え

JP-EN.pngMacの日本語入力の設定を変えました。
そもそもMacの英語/日本語切り替えには「cmd+スペース」が割り当てられていました。
しかし、キーボードに「かな」「英数」キーが搭載されるようになって、そちらが主流になっていました。
2015年に発売されたMac OS X “El Capitan“では「cmd+スペース」が「Spotlight」という検索機能に割り当てられるようになってしまい、日本語を打とうとすると検索が立ち上がるという悲しい状況になってしまいました。
20年以上も指が馴染んだ方式を変えるのには抵抗があり、キー配置をカスタマイズして「cmd+スペース」を使い続けていたのです。

しかし、エミュレータの普及で、Mac上から別のマシンで作業できるようになると、アプリ毎にキーが異なるのは煩雑です。
同じテキストエディタを使っていても、「今はMacだからcmd+スペース」「この画面はWindowsだから変換キー」など、頭の中で余計な判断が一つ増えてしまいます。
仕方なく、すべてのマシンの言語切り替えを「かな」「英数」キーに統一することにしたのでした。

最初の1週間はうっかり「cmd+スペース」を押して「検索」が立ち上がってしまうことが多発し、なかなかのストレス。
1ヶ月ほど経過してようやく指が覚えてきた気がします。
そんなわけで、誤字脱字があっても温かい目で見守ってください。

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円安の影響

IMG_0704.jpgApple社のMagic Trackpad3を購入しました。
Magic Trackpadはノートパソコンのタッチパッドを独立させたような製品で、デスクトップPCをさまざまなジェスチャで操作できるものです。
初代Trackpadを10年以上使っていますが何のトラブルも発生しない、実に優秀なハードです。
しかし、動作が単三電池2本というのが少し苦しくて、仕事で終日使っていると2週間ほどで再充電が必要になってしまいます。充電のたびにバッテリーを取り外し、充電器に挿入するというのが面倒になってきました。
2015年に発売された第2世代からは内蔵バッテリーにUSB充電する方式に変わっています。これならケーブルを挿したままなのでストレス少なそう。
あとは、初代パッドはクリックが「物理ボタン」でしたが、2代目からはTapic Engineを使った仮想クリックになっています。こちらもクリックが軽くて良さそう。

そんなわけで、初代は壊れてもいないのに買い替えるという贅沢なことをしてしまったのでした。
また、定価13800円だったものが、円安の影響で7月1日から16800円と一気に値上げされてしまいました。円安はまだまだ続きそうな感じなので、クリスマスを待たずに買ってしまったという次第。
円安が収まって値下げされる日は来るんでしょうかねえ・・・