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ゴーストバスターズ?

IMG_3021日本ハムの優勝パレードを見る。
前回は歩道から見ていたのですが、今回は某ビルの窓から見られる事になりました。

IMG_1480前日の大雪からうって変わって快晴のパレード日和。
午前9時に観覧場所に着くと、すでにバリケードが敷かれ、かなりの人が最前列に陣取っていました。

バリケードを尻目にビルの中へ。窓から札幌駅まで一直線に見通せます。これは絶景。
周囲のビルを見渡すと、屋上のカメラマンが長いレンズを通りに向けていました、ゴルゴ13か!

選手を乗せたバスが近づくと、人の波もワラワラと移動してきます。札幌の広い歩道が足の踏み場もない程の混雑。怪我しないでね。

IMG_1499今回注目していたのは、パレードの「撤収作業」です。

人通りが途切れると清掃の人がやってきます。背中に携帯掃除機を携え、ホースをライフル銃の様に構える姿はまるで映画「ゴースト・バスターズ」のよう。
道に散らばった紙吹雪は清掃車では取れないので、人力に頼るしかないのでしょう。

RIMG05811続けて黄色い清掃車が大挙してきました。
同じ型の特殊車両が一箇所に集まってるのは壮観。
撤収作業は一時間ほどで終了。交通規制が解かれて、町はいつもの姿へと戻って行ったのです。

誰が仕切ったのか知りませんが、10万人が参加する大規模イベントを滞りなく遂行した手腕に感心しました。

他の写真はギャラリー内に置きました。
また次は、あるよね?

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太陽のサーカス

映画「シルク・ドゥ・ソレイユ IMAX 3D」を見た。
世界最大の規模を誇るサーカス団をモチーフにしたファンタジー。
「アバター」のジェームズ・キャメロンがプロデュースしています。

シルクは複数の劇場を持っており、それぞれ異なる演目が上映されているそうです。
映画はこれをパラレルワールドに見たて、一人の少女が異世界を彷徨うストーリーになっています。
しかしこの辺は「味付け」でしかありません。本編はセリフが殆ど無く、ひたすら演目を見せてくれます。

カメラワークが凝ってるので本物を見た人でも「別の角度だとこう見えるのか」という驚きがあるのではないでしょうか。
回転シーソー(Wheel of death)だけは木下サーカスで見た事があるのですが、カメラが寄った状態だとさらに迫力がありました。

空中からロープで吊られたアクターが、垂直の壁を水平に見立ててアクションするなどまさに四次元アクション。
こういう舞台装置をよくぞ思いつくものです。

エンドロールでは物凄く大勢のアクターが挨拶してました。やっぱり世界市場が相手だと金持ってるなあ。
様々な仮装で濃いキャラが並んでいるのは少年漫画の表紙のよう。
トンでもない事を思いつく発想力と、それを実現してしまう実行力。見習いたいですね。

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FESの法則

ジングルベルサッポロファクトリーでクリスマスツリー点灯式を見学。今年で20年目になるんだとか。
これを見ると年の瀬を感じます。

今日の札幌は昼過ぎから大雨。せっかくのイベントなのに入場者数が伸びないかな、と思っていたら例年通りの超満員。
まあ、観客の殆どがカップルか親子連れですから、「パパ頑張っちゃうぞ〜」的に、数少ない見せ場で張り切ってしまったんでしょう。

昔のツリーは「電球何万個」などと数だけを誇っていましたが、最近は音楽とシンクロして明滅するなど仕掛けが凝っています。
今年のツリーは高さごとに7つの帯で光るようになっていて「♪ジングルベル」の音階に合わせて異なる高さの帯が光るなど、心憎い演出です。

それにしても、仏教国であるはずの我が国で、異教徒の教祖様の誕生日を祝うってのも変な風習ですね。
おそらくイベントという奴は「食べ物」「イベント性」「物語性」の3つが組み合わさらないと定着しないのだと思います。これを「FES(Food/ Event / Story)の法則」と呼びます(嘘です、いま勝手に作りました)。

バレンタインデーは「チョコ」「女子から告白」「聖バレンタインが云々」ですし、クリスマスは「クリスマスケーキ」「サンタさんがプレゼント」「ジーザスが馬小屋でベツレヘムの火が云々」など。
最近猛プッシュされているハロウィンは「食べ物=クッキー」「イベント性=仮装」と揃ってるのですが「物語性」がイマイチ不明。
御釈迦様の誕生日に至っては食べ物もイベント性もありません。物語性=「森じゅうの動物が祝って」は抜群なんですけど、まあ定着しないわけですよね。

そんな訳で、新しいイベントをでっち上げて庶民から搾り取ろうとしているお菓子・おもちゃ業界の皆様。
上記「FESの法則」を参考に知恵を絞ってみてください。顧問料は不要ですよ(w

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ニャンまげに飛びつこう!

登別に温泉旅行。
有名どころなのに行ったことなかったのです。

登別と言えば伊達時代村、時代村と言えば「ニャンまげ」・・・と
思っていたのですが。運営会社の撤退に伴って居なくなったんですね。飛びつきたかったな・・・

JR札幌駅から登別駅は特急で一時間。登別駅から温泉街まではバスで15分と実にお手軽。
バスで定山渓温泉に行くのと変わらないぐらいです。

まずは路線バス終点で降りて「足湯」へ。川全体に泉源からの熱湯が流れていて、川べりに座ればどこでも足湯というワイルドな場所です。
黄葉を眺めながら川のせせらぎ。いいじゃないですか。

続けて徒歩で大正地獄、大湯沼などを散策。地図だと標高差が大変そうに見えましたが、あちこちに観光スポットがあるので苦になりません。

しかし、事前に調べたところでは散策路の様子がよく分からなかったんですよね。すごくいいルートなのでウェブサイトはもうちっとわかりやすく作って欲しい。

散策路のラストは「登別 地獄谷」。爆裂火口の跡地です。硫黄の臭いが漂い、草も生えない死の世界。十勝岳の大正火口もすごかったけど、地獄谷も負けず劣らずの奇観。
こんなところに公共交通機関だけで来られるとは、さすがは北海道。

ビジターセンターの展示もコンパクトながら分かりやすく、すっかり登別LOVEになってしまいました。

翌日は残念ながら朝から雨。
クマ牧場は諦めて、登別駅前の「マリンパーク ニクス」に行くことにしました。

JR函館本線からお城のような建物が見えていて気になっていたのですが、水族館だったとは。

マリンパークはバブル真っ只中の1989年に開業しました。
水槽の中のドーム通路とかペンギンパレードなどが評判を呼び、初年度は60万人も入ったんだとか。
「旭山動物園のパクリ?」とか言われそうですが、こっちの方が先です。

バブル崩壊後は観客が伸び悩み、1999年に経営破綻。
ルスツリゾートで有名な加森観光が再建の名乗りを上げ、大改修の末に持ち直したようです。

入場料が2500円とお高いのですが、それだけの価値はあると思います。
ここのメインは「ペンギンパレード」「アシカショー」「イルカショー」「銀河水槽」「ニクス城」ですが、どれも非常にレベルが高い。

狭い園内で次々とショーが行われて息をつく暇もないほど。
動物の飼育はお金がかかるだろうから、入場料がお高いのは仕方ないですね。
札幌から日帰り圏で温泉も入れるというロケーションの良さ、ぜひとも頑張って欲しいなと思いました。

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デカルチャー

20121024-083942.jpg札幌PARCOで「マクロス30周年エキシビション」を見た。巡回展なので、次は君の町かもしれないぞ。

「超時空要塞マクロス」(1982)はガンダムブーム真っ只中に作られたロボットアニメ。
雨後の筍の如く量産された同種アニメ中ではガンダムに次ぐ大成功を収めた作品です。
主役メカ・バルキリーの三段変形が話題となり、世に「変形」ブームを巻き起こしました。
これが本家ガンダムに逆輸入されて、Zガンダム(1985)では主要メカのほとんどが変形メカニズムを備えていたほどです。

展示会場はセル画、メカのラフスケッチなど。まあ、一度は見たことがあるものばかりですが、生の線は迫力あります。
20分ほど見学して出口に向かうと、1冊のアルバムが置かれ、マクロスのエンディング曲「ランナー」が流れていました。
そう言えばマクロスのエンディングは実写になっていて、キャラクターの「写真」が貼られたアルバムをめくる演出でした。懐かしい。

あの頃はテレビの向こう側だったアルバムを、自分の手でめくる日が来ようとは。心憎い演出ですね。

「♫遥か彼方の光に向けて 僕はいまも走り続ける」
ランナーの歌詞を聞きながら、30年経ったんだなあと、しみじみ当時を振り返ったのでした。
オッサンを泣かすなよ〜(;´Д`A