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富良野アースライド(Day 2)

いよいよアースライド当日。
昨夜の雨は何とか上がり、路面もドライ。気持ちよい一日になりそうです。

午前6時に会場着。mixi自転車部の皆さんと合流しました。
参加者600人という事で、もう足の踏み場もないような混雑。
こんな大人数の中を走るのは初めてなので流石に緊張します。

今日走るのは富良野から美馬牛を回る100kmのコース。100kmというと大抵の人は驚きますが、ロードバイクでダラダラ走る分には5〜6時間で終わってしまう距離です。
富良野の美しい景色と、エイドステーションの美味しい食べ物を食べ歩いていると「もう終わり?」と思ってしまうほど。

午前中は曇り気味でしたが午後になるに連れて抜けるような青空になりました。
普段は一人で走っていた富良野ですが、コースと伴走者がいると、こんなに楽しかったとは。
来年もぜひ参加しようと思います。

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6月23日(土)
0906-1103 札幌→富良野 ラベンダー号(5400円、フリーきっぷ往路)
1152-1214 富良野→ラベンダー駅 ノロッコ号(0円、フリーエリア)
1340-1352 ラベンダー駅→富良野 ノロッコ号(0円、フリーエリア)
6月24日(日)
1630-1829 富良野→札幌 ラベンダー号(0円、フリーきっぷ復路)

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富良野アースライド(Day 1)

自転車イベント「富良野アースライド」に参加しました。
タイムを計るような競技ではなく、景色や地元食材を楽しみながら走りましょうというユルい走行会です。

スタートが午前7時なので前日入り。せっかくなので富良野観光することにしました。

09:03札幌発のラベンダーエクスプレスに乗車。余談ですが、札幌から富良野に行くのは結構大変です。滝川駅での連絡があまりスムーズでないのと、滝川-富良野間はローカル線なので3時間ぐらいかかってしまう場合もあるのです。
その点ラベンダー号だと2時間弱で乗り換えなし。季節運行なので時刻表を見落としがちですが、このルートはお勧めです。

予定通り11:03富良野着。輪行してきた自転車はいったん駐輪場へ預けます。
ノロッコ号に乗ってファーム富田へ移動(11:52-12:14)。
富田へは数年おきに来ていますが、ここは来るたびに設備が立派になります。

ラベンダーの開花までまだ1ヶ月ほどあるのですが、温室内では早咲き種が満開になっていました。
たとえ季節外れでもラベンダーを求めている人にラベンダーを見せたいというサービス精神、立派ですね。

電車で富良野駅まで戻り、アースライドの受付。
ロングライド講習会とかメンテナンスサービス等を受けて準備はバッチリ。
ウェルカムパーティを楽しんだ後は、明日に備えて早く寝るのでした。

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道なき道を行く

地図サービスの”MapBox“にアカウントを作りました。
ネット地図と言えばグーグルマップという時代が10年近く続いていましたが、ここに来ていろいろな動きが出ているようです。

アップル社のiPhoneが次期OSから自社の地図サービスに移行すると発表したのは記憶に新しいところ(Jun.5@WWDC2012)。
他にもチェックインサービスの”foursquare“が”OpenStreetMap(OSM)”のカスタム版を採用しています(Feb.29)。

僕自身もGPSログをウェブに公開していますが、グーグルのライセンスに不自由さを感じていました。
「地図に文字やルートを書き込んで一枚の画像ファイルにする」という簡単なことが、グーグルの利用規約では禁じられているのです。

この状況を打開するかと期待されているのがOpenStreetMap。これは多数のネットユーザーが協力して世界地図を作ると言う壮大な試みで、地図版のウィキペディアなどと呼ばれています。

初めて見た時は「素晴らしい!」と感動したのですが、自分で使うとなると問題が少々。

まず、地図の色使いがゴチャゴチャしています。ルートを重ねた場合、どんな色を使っても背景に紛れてしまう。
視認性の上で今ひとつという印象でした。
次に、地図APIが分かりにくい。
「自分のページに地図を載せて、ルートを重ねて描く」だけの事がえらく難しく、僕の技術では実装できませんでした。
そんな訳で、存在は知っていたものの使っていなかったのです。




そんなとき、チェックインサービスの”foursquare”がMapBox採用というニュースが入って来ました。
「チェックインサービス」とは、携帯電話のGPS機能を使ってお店や観光名所などに「ここに来たよ」とマークをつけるものです。(まあ、文章で書いても「何が楽しいの?」って感じだとは思いますが)
foursquareもOSMのデザインに不満があったようです。

そこで登場するのが”MapBox”。このサイトはOSMのデータを元に地図をカスタマイズできるサービスを提供しています。
これを使うと、自由な色使いで、ライセンスフリーな地図画像が手に入るという仕組み。
世の中ホントに目の付け所のいい人がいるもんです。
僕のGPSページにMapBoxを適用したのがこちら。素のOSMやグーグルマップと切り替えられるので、試してみて下さい。

殆どの人には何がなんだかサッパリ分からないと思いますが、ウェブの進化形としてすごく面白い出来事なのです。

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ちょっと通りますよ

金星の太陽面通過を見る。なんだか天文ショーが続いていますね。
金星が太陽の前面を通過するというイベントです。原理的には日食と同じなのですが、金星は地球から遠すぎるためにわずかな面積しか隠されません。よほど注意深く見ないと気づかない地味な現象です。

前回(2004年)は全く話題に上らなかったような気がしますが、今回は金環日食の直後で、まだみんな観測グラスを持っているので話題になったようですね。
次回は百年以上先の2117年という事から「最後のチャンス」として報道が煽ったのも原因かも。
いずれにせよ、世俗から超越した出来事に目が向くのは良い事だと思います。

僕としては観測するつもりは全くなかったのですが、日食や月食の写真をウェブに上げていたら「次は金星の日面通過が楽しみですね」というコメントを貰ってしまい、引くに引けない感じなので見てしまいました。

出勤前に適当な機材で撮ったのが上の写真。謙遜ではなく本当に適当なので、サイズも小さいしノイズだらけです。
お昼休みに食の最大を撮ろうかと思っていたら曇天に変わり、雨まで降り出しました。
そんなわけで今回の成果は上の一枚だけでした。

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欠ける空

今日は部分月食。今年は天体ショーが多いですね。
欠け始めは18時59分、最大食が20:03という見やすい時間帯です。
今回は別に見なくてもいいかと思っていたのですが、20時ごろに窓から外を見ると欠けた月が東の空にポッカリと浮かんでいます。
ネットで検索すると首都圏は曇っていて見えないとの事。晴れているのに見ないのは申し訳ない気がして、カメラと望遠鏡を引っ張り出してみました。

そういう訳で欠け始めは見ていないのですが、最大食から食の終わりまで撮りました。
写真は10分ごとの変化をフォトショップで並べたもの。実際の天空でこういう位置関係に見える訳ではありませんのでご注意を。
大きなサイズの画像 (3576x596pixel)を置いておきます。

蛇足ながら月食のまめ知識を。
先ず、日食の場合の開始終了時刻は観測する場所によって変化しますが、月食の場合は全世界で同時に始まり同時に終ります。

次に、通常の月の満ち欠けと月食では欠けたときの形が異なります(右図)。
通常の満ち欠けは光が当たった半球を見ているので、弧の両端を結んだ線は月の直径に一致します。
月食は満月の円に直径の違う地球の円が重なるので、弧の直径を結んだ線は月の直径に一致しません。図では再現していませんが、月食の場合は明暗の境界線がボヤけているのも特徴です。

また、地球の直径は月よりも大きいので、映画やアニメに出てくるような極端な弧を描いた月を見る事は出来ません。
小学校で習ったはずの事ですが、いざ考えてみると色々不思議ですね。

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雲黒斎の野望!

モイワ山の山開きに行ってきました。
山頂展望台は改修の為に2年近くも休業しており、昨年は山頂が更地でしたが、今年は立派な展望台が完成しているとのこと。

午前2時に自宅発、2:50登山開始、3:35山頂着です。
建物の中は様変わりしたのですが、屋上は、まあ普通に屋上ですね。手摺りが立派になった他は、言われないと新しい建物と気付かないかも。

展望台には例によって教育大生と北大生がたくさん。しかし残念なことに、10m先も見えないほどの濃霧です。
これはさすがの「太陽コール」も効かないなと諦めかけていたら・・・目の前の鉄塔が急に姿を現しました。

おや? と思って振り返ると嘘のように霧が晴れて、眼下に雲海が広がっています。
札幌のビル街は全く見えず、地平線の果てまで広がる真っ平らな白い世界。ここは大雪山系かと思ってしまうほど。

予定時刻より少し遅れて、雲海の中から御来光です。
白黒だった世界に赤い光が射して、雲海が立体的に見えます。なんという絶景!

いつまでも見ていたいところですが、平日なので引き上げます。
帰りも飛ばして30分。今年もいい山開きになりました。
張り切りすぎて土日は筋肉痛に苦しんだのは、また別のお話。

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タナトス

TVの謝罪会見などで、問い詰められた責任者が長時間黙り込むという場面を目にします。
普通に見ていると「都合が悪いから喋りたくないんだよね」という感想を持ってしまいますが、人間は心理的に追いつめられると「声を出す」という簡単なことすら出来なくなってしまうんですよ。

つい先日近親者が亡くなり、立場上僕が連絡して回ることになりました。
電話で一通りあいさつした後「実は~」と切り出した瞬間、口が固まり何も言えなくなってしまいました。
次に何を話すか頭の中では分かっているのに、どうしても言葉になりません。それどころか「えーっと」といった間投詞すら出てこない、もう完全に石になってしまいました。
声を出せるまで1分ぐらいかかったでしょうか。
口がきけなくなるという体験は生まれて初めてでした。

人間というのは「この言葉を発したら相手はどう感じるか」というのを瞬間的にシミュレートしているのだと思います。
そして、自分の主張が最大限に伝わるように、かつ相手の感情をなるべく害さないように、無意識のうちに言葉を変化させる習慣がついているのではないでしょうか。
漫画を読んでいて「フリーザ死んだよね」だったら、相手はむしろ話題に食いついてくる訳ですから、何の躊躇もなく「死んだ」と口に出せます。
これが身近な人物の訃報だと、相手に強いショックを与えてしまう訳ですから、たったの一言が言えないという状況が発生するのでしょう。

昔の偉い人は「口から出た言葉は相手の耳に届く。心から出た言葉は相手の心に届く」と言っています。
世の中で詐欺師とか嘘つきとか言われている人は、自分の発している言葉が「口先だけ」であり相手の耳に届いた後は泡になって消えてしまうという事を知っているのでしょう。
だからこそ詐欺師は驚くような嘘を平気でつけるのだろうと想像します。

今回の件で言葉には重みがあることを痛感しました。相手の心に届く言葉が言える大人になりたいです。

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金環日食5 その名はZ

日食の撤収を終えると午前9時半。飛行機の出発まで6時間ありますが、名古屋滞在はあと1時間が限度です。

とりあえずタクシーを捕まえ「名古屋城が見たい」と伝えて撮影スポットに案内してもらいました。
三カ所で停まってもらい、お堀や金のシャチホコなどを撮影。
そのままタクシーで名古屋駅まで。時間が無いとは言え、贅沢してしまいました。

近鉄線では三重県の「津」駅を通過。
ホームに平仮名で「つ」と書いてあるのはシュールです。
平仮名では日本最短の駅名ですが、ローマ字表記は”Tsu”となるため、鹿児島県の頴娃駅(えい/ei)、長崎県の小江駅(おえ/Oe)などが最短のようです。
しかし、「えい」「おえ」は二音節、「つ」は一音節だから、最短の称号は津駅にあげたいところ。
さらに調べると「津」はギネスブックには”Z”で登録されており、世界最短の駅名なんだとか。考えた人にはアイディア賞をあげたい。

駅はローマ字だと”eki”だから、英語の”Station”よりもはるかに短い。なんの利点もありませんが、”Z eki”は世界に誇れる最短「駅名」ですね。

近鉄名古屋-大阪難波(10:30-12:41)4650円、難波-関空(13:10-13:57)890円。

帰りのピーチも時間通りに到着。関空ー千歳(1535-17:30)
札幌市内は見事な夕焼けでした。
あの太陽が今朝は欠けていたのかと、思わず見入ってしまいました。
(日食編、おわり)

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金環日食4 決戦、第一新名古屋市

午前5時、目覚ましが鳴る前に目が覚めました。天候は晴れ。TVは日食のニュースばかり。これは期待できそう。
朝食を済ませていざ白川公園へ。

公園にはTVの中継車が陣取っており、アマチュア観測家もチラホラ見えます。
昨夜目星をつけた場所に観測機器を設置。準備万端です。
6:20に第1接触(日食開始)。公園には徐々に人が集まってきます。

このまま順調に観測できるかと思いきや、文字通り雲行きが怪しくなってきました。
全天の半分ほどが雲に覆われ、太陽が全く見えない。
雲の切れ間は見えているのですが、食までに晴天に戻るのか? 気が気ではありません。

金環5分前になっても太陽が見えず、これはもう無理かな? と諦めかけたところで、突然スパッと雲が消えてくれました。
第2接触(金環)になると一斉に「オオ~」という声。周り中が「見て見て」と声を掛け合ったり、ケータイで「見えるよ」と報告していたり、急にせわしなくなります。
金環2回目のベテラン(笑)の僕は、日食を撮るだけでなく会場風景も撮影。
何と言うか、日食という天文現象のみならず、日本中がたった一つの現象に注目している一体感も今回の見どころの一つでしょう。

2分間の金環が終わると蜘蛛の子を散らすように一般客が帰っていきます。
残っているのは明らかに元天文少年のオジサンたち(自分含む)。
同類の雰囲気を感じたのか、お互いに声をかけ合って機材紹介をしたり写真歴を披露し合ったり。
外人さんの団体からは「記念撮影するからウルトラマンの日食グラス貸して〜」と頼まれたりと、明らかに濃い空気の中で盛り上がりました。

FacebookやTwitterのアカウントを交換し合って解散。なんというか便利な時代になったものですね。
この中の何人かとは、2030年の北海道金環日食で会えるかもしれませんね。

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金環日食3 明日はどっちだ?

今回の日食では和歌山の宿を予約していました。金環の中心線に近い事と、南紀白浜空港の跡地で観測会が計画されていたからです。
しかし天気予報がどうも怪しい。月曜の和歌山は曇り予報で海岸線の近くほど悪天候になるんだとか。
京都は天気が良さそうですが、金環帯の端なので奇麗な同心円になりません。せっかく本州まで来たのだから少しでも良い条件で見たい!

昼過ぎには和歌山に向かう予定でしたが、午後2時の天気予報を待つ事にしました。
和歌山の曇り予報は変わらず。しかし、中部以東は晴天率が高いという予報です。
そんな訳で和歌山の宿はキャンセルして、急きょ名古屋市内に宿を取ったのでした。

関西から名古屋はすごく遠い印象がありました。実際は交通費2860円で2時間半というお手軽さ(普通列車)。
14:51三条京阪発、16:00米原乗換、16:40大垣乗換、17:13名古屋着です。
17:50にホテルにチェックイン。

さて、名古屋に到着したものの、僕はどこで日食を見たらいいのでしょう?
見知らぬ土地で周りはビルだらけ・・・
しかし「ありとあらゆることは、だいたいiPhoneがなんとかしてくれる」という言葉の通り、何とかなってしまうんですね~
Google mapsで付近を検索すると「名古屋市科学館」の前に大きな広場があります(白川公園)。早速訪れると、東側が開けている。
それでも、日食がどの方位に見えるか心配ですよね。
一昔前は「赤道儀」という特殊な三脚を使って、方位磁石や北極星の位置やらを駆使して、努力と根性で太陽の位置を算出する必要がありました。
しかし、21世紀の我々にはiPhoneアプリ「金環食2012」があります。
これはカメラとGPSと方位磁石と重力センサーを組み合わせたもので、カメラで撮影した景色に「日食当日の太陽の軌跡」を重ねて表示してくれるという優れもの。
このアプリを使えば誰でも簡単に太陽の位置がわかってしまいます。ビバ!21世紀。

三脚の設置に便利な場所に目星をつけてホテルに戻ったのでした。
明日は5時起き。早く寝ます。