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駐輪場の話(後編)

さて、ここで話が終わらないのが僕の面倒くさいところ。
今回調べた中で「Nビル」だけは、駐輪場の設置義務があるはずなのに、駐輪場が見当たらないのです。
厳密に言うと、駐輪場はあるのですが「契約者のみ」と札が出ていて、駐めている自転車には許可シールが貼られている状態。

ビルに聞いてみると「駐輪場はありますが・・・」と歯切れの悪い返事。暗雲が立ちこめます・・・

A「ありますが、年間契約のみです」
Q「一時利用はないのですか?」
A「ありません」
Q「カフェを利用する時にも年間契約をするという話でしょうか?」
A「そうなります」
Q「・・・分かりました、書類を書けばいいですか?」
A「・・・書いても今は満車ですから・・・」
Q「順番待ちは出来るでしょうか?」
A「・・・素性の明らかでない者にそこまで教える事は出来ません」
Q「わかりました。もういいです」

という訳で、駐輪場を借りようとしたら不審者扱いされてしまいましたw
さすがにこれはアヤシイので、札幌市役所に話を聞いてみる事に。
(市役所との話もゴタゴタがありましたが省略)

Q1.条例に従って設置された駐輪場なのに、年間契約でしか借りられないのは目的に合っているのか?
A1.設置され、駐輪場として運用の実態があれば、運用方法まで市が口を挟めない
Q2.この条件で借りる市民はいないと思うが、ビル建設から8年で市民の利用はあったのか?
A2.調べたが数字は教えられない。ただ、実態としてそうであったのなら条例の目的と異なる
Q3.駐輪場がガラガラなのに「満車」で断ったのはおかしい。本当は満車ではないのに市民の利用を断ったのなら問題があるのではないか?
A3.満員かどうかについても調べたが数字は教えられない。ただ、実態として〜(以下Q2と同じ)

という訳です。
「条例に従って作ったが、なるべく市民には使ってほしくない」という意図があるのかなと邪推してしまいます。
他の駅前ビルが苦労して駐輪場を運営している様子なのに、Nビルだけが「条例を守ったフリ」では不公平感。後から造られるビルがこれを前例にして市民を閉め出す様な事にならなければよいのですが。

市役所から適切な管理を働きかけてくれるという事なので、しばらくは回答待ちです。
というわけで、なんだか面倒な数日間でした。

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駐輪場の話(中編)

「赤れんがには駐車場がある」で話を止めておけば良かったのですが、うっかり「じゃあ、他の新築ビルにも駐輪場があるのでは?」と思い立ったのが泥沼の始まり。

ネットでこの話をすると「ビッセにあるよ」「JRタワーの横にも」と、知らない情報が次々と。
現地で確認すると、思った以上に立派な施設が出来ているではありませんか。
というより、こんな便利な駐輪場があることを知らずに、駅の北口に駐めて大通まで歩いていた僕の立場は一体・・・

そんな訳で、札幌〜大通近辺の駐輪場マップを作ってしまいました。
市が設置したものと商業ビルの駐輪場が一覧できます。なお、商業ビルの駐輪場はビルの利用者のみに限られていますのでご注意ください。

技術的には”App.js“というライブラリを使ってUIを作っています。スマートフォンで見ると、画面が回転したり上からニュッと出てきたりと、iPhoneアプリのように見えるはずです。
駐輪場の情報はJSON形式で保存して、Ajaxで非同期読み込みにしました。これによって、駐車場種別による表示・非表示とか、個別ページの動的生成などを実現しています。
真面目にページを作るとファイル数が物凄いことになってしまいそうですが、なんと単一のHTMLファイルで実現しています。
興味のある人はソースを読んでみて下さい。(まだつづく)

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駐輪場の話(前編)

赤れんがテラスのオープンに関連して、札幌市の自転車置き場の問題に深入りしてしまいました。
そもそもの発端は「赤れんがテラスは自転車を駐められるの?」と質問された事です。

これは単純そうに見えて、実に難しい問題です。
札幌市内では自転車の放置禁止区域が定められています。札幌駅の半径数百メートルは殆どが駐輪禁止となっていて、迂闊に駐めると撤去させられてしまいます。
市内には有料駐輪場もあるのですが、赤れんがからは数百メートル。往復する事を考えると、ちょっと使い難い。

そこで赤れんがテラスに「駐輪場はありますか?」と問い合わせると「ありません」という回答でした。残念・・・
しかしその後、札幌市のページを調べていると、ビルを新築する時には「駐輪場を設置しなければならない」という条例があることが分かりました。
日本の法律では「設置に努める」までなのに、条例では「義務」になっています。さすがは札幌市。

そうすると、駅前の新築ビルである赤れんがテラスに駐輪場がないのは変です。ビルを一周してみましたがそれらしき設備も見当たらない。
そこで再度、条例の事を絡めて赤れんがテラスに質問してみると「前回の回答は間違いでした。駐輪場はあります」という回答でした。なんだそれ。
入口が見つからなかったのは鉄扉が閉じていて、駐輪場である事の案内がなかったため。係の人に聞くと「勝手に開けて入っていい」という話でした。
約130台分の広い駐輪場! そして駐めているのは5台だけ・・・

こうして、赤れんがには堂々と自転車で行けることになったのです。
これが問題の入口でしかない事を知るのは、少し先の話(つづく)

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エルフィンの先

Route.jpg恵庭の自転車道の未開通部分を走ってきました。
ここを走っていいのは自転車と歩行者だけ。クルマは進入不可です。信号がほとんどないので札幌から北広島までほぼノンストップで行けてしまう夢のような道路です。


正式名称は「北海道道1148号札幌恵庭自転車道線」といい、国鉄の廃線跡に作られたものです。
札幌ー厚別間が1997年に開通。厚別ー北広島間が2004年に開通しています。
この先、北広島ー恵庭が開通予定とのことで、だいぶ先だろうなと思っていたら部分的に道ができているとのこと。

土地が取得できたところから順に道を作っているので虫食い状態。
全線開通ではないのでアピールしていないけれど、通行止めではないので走って良いようです。

IMG_0185.jpgライダー倶楽部の人に先導されて北広島から先へ。確かにこれはどこで接続しているのか分かりにくい。
しかし、いざ走ると実に快適。
展望台があったり、畑の横を走ったりと、実に景色が良い。本州の人が「富良野・美瑛」で思い浮かべる景色が広がっています。
サイクリングロードは島松駅付近で終了。ここから恵庭までは一般道です。
この先がどう繋がるのかは検討中、なのかな?

昼食後は別ルートで川沿いのサイクリングロードを北上。
こちらは道が広くて路面状態も良好。
一部区間が砂利道なので困りましたが、ここを使うと恵庭ー北広島間が楽々でした。

ひょっとしたら、川沿いのルートが延伸部分として使われるのかもしれません。
完成すれば全長約40kmのサイクリングロードになります。楽しみですね。
走れる場所をグーグルマップで引いておきました。

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ダブルピーク

自転車でラベンダー巡り。
ここ数年、札幌市内ではラベンダー花壇が増加しているような気がします。
区役所の花壇や札幌駅北口広場、民家の庭などにあるおかげで、開花時期が見積もり易くて助かる。

IMG_2593.jpg先ずは札幌市中央区の幌見峠へ。市内で一番キツイと言われる20%の勾配があるところです。
坂全体としては距離1.7Km、比高190m。ただ、「幌見峠」と言った場合は保育園前からの距離1.0Km、比高100mを指すようですね。
初めて登った時は壁のように見えましたが、実は本当に厳しいのは登り始めだけで、中盤以降は10%を切る普通の坂です。距離も短いので地形が頭に入っていれば一気に登れてしまいます。
とはいえ、僕の実力では7分かかってしまいますが・・・

幌見のラベンダー園は7月10日オープンとのこと。たぶんこれはラベンダー摘みなどの話で、花畑そのものは何時でも見られます。
満開まであと少しでしょうか。年に数週間の紫の絨毯を堪能してきました。

お次は小林峠。
距離1.6Km、比高80m、平均斜度5.2%のイージーな坂です。
いきなり小林峠を登ると「キツイ」となるのでしょうが、盤渓や幌見を登った直後だと「楽々!」ですね。

IMG_2609.jpg小林峠を下ると東海大学。ここでは10年ほど前からラベンダー園を作っているそうです。
こちらのラベンダーは何種類か植えているようで、早咲きのものは満開、遅咲きはあと一歩という所。
7月19日〜20日は「ラベンダーまつり」を開催するそうです。ラベンダー園を見学して帰宅。