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金環日食1 日食グラス

5月21日は金環日食。金環帯が日本列島を横断するという貴重な機会です。
近畿・中部・首都圏で金環が、そのほかの地域でも部分食が観測できるとあって、日本中が盛り上がっていますね。

本屋さんでは3月ぐらいから日食コーナーが設けられ、日食グラスや観測教本などが売られていました。
あまり売れている様子がなく「北海道は部分食だからな~」と思っていたのですが、日食1週間前から急に売れ始め、前日にはどこを回っても売り切れだったようです。マスコミの力はすごいね。

日食グラスを2種類ほど買ってみると、見え方がかなり違います。
ケンコー・トキナの「ウルトラヒーロー」(1000円)は色つきが無く輪郭もクッキリ良好。一方、星の手帖社の「太陽リングを見よう!金冠日食」(500円)は赤く色づいて輪郭もボヤけています、平面性も悪い。

消費者庁によると「蛍光灯の形がはっきりと見えるものは危険」との事。星の手帖社のものはかなりはっきり見えます、うーむ。
さらに追加で星の手帖社「太陽観察安全グラス」(300円)と誠文堂「日食メガネ&日食投影器」(479円)も購入。こちらも色や平滑性が全然違う。事前に試しておいてよかった。

もちろん写真撮影も行います。
日食専用の減光フィルターはちょっとお高い。

科学実験のための撮影ではないので、人間用の日食グラスで撮影することにしました。

日食グラスには「撮影に使用しないでください」とありますが、これは望遠鏡やフィルムカメラなど「光学ファインダー」を備えた機械の話です。
これらは対物レンズが大きいので、人間用のグラス程度では減光しきれません。目が焼けます。

これに対してデジタル機器ではレンズに入った光を人間が直接見ることはありません。コンパクト機では対物レンズも小さいので、人間用グラスで用は足ります。
当日の状況によってはCCDが焼ける可能性はゼロではありませんが、僕のインタバールカメラは中古なので壊れても惜しくない。(屋外に放置して撮影することが多いので、盗難・雨対策として中古品を購入)

そんな訳で、日食グラス4種類+カメラ5台+三脚4台、クリップシュー2個という物々しい装備を整えたのでした。
しかしこれでも、望遠鏡一個持っていくよりはずっと楽。デジタル様々ですね。